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バクスター

 10月10日。

 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなることのどうにもならなさは本当にどうにもならなくなるほどのものだったのかどうかは別にして、朕もどうにもならない事情で釣行機会を逸していた。
 その間にも公孫戍は、そこでの釣果は虚偽であることが検証されたはずの中野島で連日釣果を得ていた。
 己のヘボさ加減を棚に上げて他人の功を穢すのは伝説気質の顕れであろう。
 バーブレスフックとはいえ散らし鈎で魚体を切り裂いておきながら、魚に優しい言葉をかけてやれば魚をいたわっていると思っている輩もいたほどである。
 だから、いくら技巧の結果を示しても「ナマズも釣りなよ」などと、状況を鑑みることのできない、汚くも愚かしい唾を吐くことが出来るのだ。
 修羅はぐれ者が姿を見せなくなると、その捕食対象が伸びやかに顎をしゃくるようになった。

 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいのどうにもならなさからようやく脱出できたこの日。
 朕にとって釣り易い魚がやって来る条件を備えた場所は現在宇奈根下流側にある。
 と、宇奈根入りしてみれば水位が大きく下がっており、上流側の水圧も弱くなっていた。
 先日はここまで入ってきていなかったベートの群れも散見できるようになっていた。
 試しにフェイキードッグDS(ラトル音消去バージョン)を引いてみたところ、早々にスモールマウスかセイゴらしきバイトが出る。
 但し、ここは強力な魚の拠り所、勢を得られる条件を見つけられなかったので固執せず下流側に向かうことにした。

 陽が傾くと共に反応がぽつぽつと出るようになったが、ミノーではボトムを叩くことしばしばで、トップウォーターではバイトが浅い。
 魚の反応は悪くないのだが、アタったとかバレたとかそんな話から先へは進めない。
 中野島ドブではPEに組んだラインシステムだからこそ獲れる魚がいると聞いたが、今日のナマズにはPEに組んだラインシステムが禍し取りこぼすばかりという結果になってしまった。
 やはりルアーにえげつないほどの散らし鈎を追加しておくべきだったのか…などと考えたりもしたが、釣れないのは何かが不足していたためで、こちらの腕前の問題である、というところに落ち着き、雨が強まると共に撤退とした。

 一方、この日中野島ドブに入っていた公孫戍はこの日もスモールマウスをキャッチしていた。
 これを見て朕は「釣れない釣り人は哲学者、釣れてる釣り人はただのお調子者」と、有名作家の権威ある汚ねえ唾を吐いた。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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