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無位有冠

 9月16日。

 世間では三連休の最終日。
 朝方降っていた雨も昼前には止んだ。
 こんな日は新参の釣り人を求めて修羅が現れるのではないかとついつい期待してしまう。
 登戸名物の改造三輪車、変態タックルの講釈、新川や野池での武勇伝…あれが無いのでは登戸はただ人が多いだけのつまらない場所でしかない。
 であるならば今日も宇奈根に行った方が良さそうだと思っていたが、公孫戍が狸島に入ったとの連絡が来たことにより、登戸にも顔を出してみることにする。

 降臨跡。
 修羅が捕食を行っていた頃のような賑わいは無かったが、それでも晴れた休日には人が集まる。
 釣り人の中にはセニョールも居た。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 伝説式の礼は怠らない。
 かつてセニョールは伝説三輪氏に欲しくもないルアーを強引に押し付けられたという稀有な経験をしたことがあるという。
 朕もスペイン語を習おうかと思ったが、流暢な日本語を話す人相手にたどたどしい片言のスペイン語などかえって無礼な気がしたので、すぐにその考えを打ち消した。
 狸島には公孫戍が見える。
 対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストと琵琶湖投げのどちらで到着を報せようかと迷っていたところ、向こうから電話が来た。
 ベートは狸島の方が多いようなので、朕も狸島に入ってみることにした。

 狸島は先日の台風の痕跡がしっかりと残っており、から歩きづらくなっていた。
 我が君に快く往来していただこうと通した道は跡形も無い。
 「ちわ」
 朕はこれまでに何人かのつわものとやり合ってきたという勇者の言葉で挨拶した。
 水位は減少傾向で、スモールマウスやコイの捕食が起こる場所も遠い。
 ベイトは確かに降臨跡に比べれば濃いといえたが、勢というものが感じられず、ここでの釣果は期待できないのではないかと予測された。
 しかし、そういった見立てが必ずしも当っているとは限らない。
 野史や列伝の編纂を行いつつキャストもしていたが、何事も起こらないまま日没を迎え、移動する気力も無くしてしまった。
 ポンスキーを呼ばわる声は聴こえず、狸の姿を見ることもない。
 かくして、不善、独善、偽善…徳とはかけ離れた善人面についてと、カリスマ無き天才、モギーについて思うところを存分に語らった後、「お疲れえ!」と伝説三輪式を決め解散とした。

 ※マー語
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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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