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常在伝説

 5月11日。

 ここへ至るまでの間、あの修羅でさえ降臨して来られたというのに、朕は彼の地へ行く機会を逸し続けていた。
 釣り廃人という称号をちょうだいしておきながら、名付け親にその名に恥じぬ行動を見せてやれなかったのは残念としか言いようがない。

 朕はそんな体たらくだったが、合間、サマナたちはしっかりとワークをこなしており、大型連休最終日に公孫戍が、伝説三輪氏には手も足も出なかった登戸でスモールマウス2匹とナマズをキャッチしていた。
 ナマズに至ってはドッグXへのヒットである。
 朕がナマズには使えないと言っていたベイトへのヒットだけに、このことが修羅の知るところとなったら、きっとぐるぐるパンチで襲い掛かってくるに違いない。
 伝説人、雉族にありがちなのは、体験したレアケースをしてそれが全てであるかのように括ってしまうところだ。

 その後日、中野島堰上で公孫戍が5匹のスモールマウスをキャッチしたとの報が入る。
 釣れない言い訳の巧みな人はこれまでに多く見てきたが、実際に釣るのが巧みな人はめったに居ない。
 また、ライトリグを投げている釣り人は多いが、ライトリグが高確率のメソッドであると体現できる者は少ないのが現実である。

 更に、かつては大先生とまで称されていた殺鯨鬼の紅蠍がいつの間にか蝦夷地に渡っており、ネイチブのイトウをキャッチしていた。
 使用ロッドはこの綽号の元となったスコーピオンではなく、ジャクソンのシーバスロッドだったとか。
 たくさん釣れたというわけでもないが、宗谷の川に立ち、かつて元祖伝説人の言っていた「オレはよお、釣れなくてもフィールド立ってルアーキャストしてるだけで満足なんだよ」の境地に至ることが出来たとのこと。
 釣れたベートはリッジとジョイントCDのみだったというので、他のラパラは試したのかと訊いたところ「カウントダウンだってさんざん投げたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、伝説三輪式でキレられてしまった。

 釣行可能な日をハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に冒され潰してしまっていたうえに、他人の釣果を見せつけられからストレスを溜め続け、ようやく迎えたこの日。
 当初は対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストを探して回るつもりでいたが、出遅れてしまい、あちこちと移動して歩く釣りは取りやめ、登戸エリアに留まる展開となった。

 降臨跡に伝説三輪氏の姿を見ることは無く、ビガロを見るのみ。
 猫肉骨粉劇場は開かれていなかったにもかかわらず、何故か土手に寝そべりオペラ座を窺っている歯抜乞食。
 休日の登戸は今日も変わらぬ賑やかさだったが、釣り人の数は信じられないほど少なかった。四十歳童貞男のいうとおり、立日橋エリアでスイムベイトでも引いて殺されてしまったのか。

 韓流ポイントで公孫戍、夏侯章と合流。
 いつものように先輩史官と雉学論を戦わせ、聖人と被剥問答を行い魂を清める。
 結局、朕はこの日スモールマウスを2匹キャッチ。
 公孫戍は5匹のキャッチに成功していた。
 だけでなく、また夜な釣果も得るという完全ぶり。
 「やっぱワームですか…」な内容ではあったが、そんな唾には「ワームで釣ったのがそんなに不満か?ハードだってさんざん投げたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、伝説三輪氏のように泣いて激昂すれば良いだけのことである。
 最後に、この日はアタったとかバレたとか、そんな話のみに終わってしまった夏侯章が「おめえらは一軍、オレは二軍、そういう考えやめねえか。オレたちそもそもそういう付き合いだったか?」と、修羅のように泣いて噛みとぅいてきたところで解散とした。

 ※マー語

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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