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健在三輪

 4月28日。

 釣行機会をことごとく逸し、からストレスを溜めていた間にも釣果の報は入ってきた。
 久しぶりに登戸を訪れていた李立は伝説三輪氏が好きだった朝練とやらを行い、スモールマウスとナマズをキャッチしていた。
 同日、中野島堰上エリアに入っていた公孫戍もまたスモールマウス6匹とナマズ1匹という釣果を得ていた。
 こちらはすべてグラブの水面引きでの釣果だとのこと。
 勿論「ナマズにワームは無いよ」と、未満人な唾で応じることは忘れなかった。

 その翌日、登戸一帯を上下していた公孫戍は14匹という二桁釣果を達成。
 ボトムで釣れることもあったが、そのほとんどはトップで釣れたものだとのこと。
 これまでに正解はやり尽くして来たという者はあまりの釣れなさに逃亡し、未だに正解を模索し続ける者が釣れているという不思議。
 修羅がやり尽くして来たという正解とはどんなものだったのか。
 今更、つい口がすべったは通用しない。

 昨日は伝説の三輪車が健在であることが判明し、再びの降臨が夢ではないことを知り、この先の大型連休が楽しみになる。
 そしてその日の夜、韓流ポイントに入っていた公孫戍より釣果の報が入ってくる。
 ネスト職人のキヨは見えなかったとのことだが、スモールマウスは3匹キャッチできたとのこと。
 自分が行けぬ間の連日の好釣の報にすかり気分を害されてしまった朕は「オレにかまうな、上手い連中と仲良くやってくれ」と、修羅のごとく泣いた。

 ようやく迎えた当日。
 ただの二回休んだだけだというのに長くワークを怠っていたかのような焦燥感。
 やはり伝説三輪氏に貶された通り、朕は釣り廃人なのだろう。
 昨日一昨日ほどではないが、今日も温暖とは言い難い。
 大型連休に訪れる多種多量のベイトを捕食する修羅を果たして見ることが出来るのだろうか、という興味はあったが、南風が吹いていることもあって、登戸のことは後回しにし、五本松から見ていくことにする。

 五本松フェラガモ水路はほぼ干上がっている。
 本流側は護岸にずらりと釣り人が居並ぶ。
 こんな状況を喜べるのは、新川節、野池武勇伝、変態タックル自慢を謳うのが好きな者ぐらいだろう。
 同時に、朕が来てしまったことによって伝説三輪氏の漁場候補地を潰してしまったことを少しだけ後悔するのだった。

 狛江高校下。
 風向きは良好だったが、連日の冷え込みでシャローフラットの水温が著しく下がってしまったかのか、カバーの無い場所にこの光量は厳しいのか、まったく反応を得られず。
 ならばここに比べれば水温も安定するだけの水量があり、かつ、シャローフラットも遠投すれば届かないこともない対岸の降臨跡はどうか。
 降臨跡に釣り人が何人か見えるが、入れる余地は十分にある。
 ということで移動。

 降臨跡に見えていた釣り人は李俊とセニョールだった。
 お決まりの伝説式を決め、修羅の時代を懐かしむ李俊に、かつての登戸名物だった改造三輪車は今でも健在であることを伝える。
 更に今日は師匠も来ており、伝説三輪氏が跳梁していた時代を知る者たちが粗方揃うという形になっていた。
 朕は釣り場で感じる世知辛さを異国人であるセニョールにぼやいたところ、かのエスパニョールでも似たような風潮になっていると話す。 
 悲しいことだが、この厭な感じは世界的な流れなのかもしれない。
 有色人種抹殺、残存白人奴隷化といった話もトンデモではないように思えてくる。
 そんな話をしながらも、橋の上からブレークラインに屯する多くの魚が確認されていて、ボイルも時折発生していたので、飽かずにキャストは続けられていた。
 そして、シャッドテールワームを巻いていたセニョールがストライクを得る。
 上でいいのか、とペンシルベートに結び替えてみたところバイトが出るようになる。
 しかしバイトは浅く、張横が現れる頃には光量も落ちてきたので移動することにした。

 勝負をかけるのは狛江高校下のシャローフラットとは思っていたが、主君がお見えになっているのに素通りしてしまったのでは、朕の忠義は口先だけのものになってしまう。
 そこで、狛江側に渡る前に韓流ポイントに寄ることにする。
 移動中、猫肉骨粉劇場を一瞥したところ、新窟前にCBと何人かの人が見えた。
 あの様子では歯抜乞食は出てこられないだろう。
 何かと愉快な猫肉骨粉劇場だが、主君との時間を削ってまで見るほどのものでもない。
 ネスト職人のキヨが今日もベッドを探しているのかも気になる。
 朕はガニ股にならないように気をつけながら自転車を漕ぎ進めた。目の敏過ぎる者に、朕が伝説アナザー氏であると勘違いされてはたまらないからだ。
 
 韓流ケーポップに公孫戍と夏侯章。
 先ほどまでカヌーかなんかのイベントがあったためか、表層ではまったく反応を得られないとのこと。
 ならばカバーしかないだろうとそれぞれワームを引いていたところ、今回は朕のファットアルバートイモにヒット。
 今年初のライトリグ釣果を喜ぶも、今はトップで釣りたい気分の朕は主従に別れを告げ、キヨを見ることも無いまま、陽が落ちる前に狛江高校下を目指す。

 再びの狛江高校下シャローフラット。
 光量、波気だけを見ればいかにもトップに出そうな雰囲気だが、南風が冷たい。
 このような状況では日中の水温上昇の効果も期待できない。そして何より風の冷たさに朕自身が参っている。
 「寒いじゃねえか!」と泣きキレようにも、当り散らす相手もいない。
 仕方なくここを切り上げ、とぼとぼと帰路を辿っていると、五本松に蔡沢を発見。
 周囲に何人かの釣り人が居たため、ここでは伝説三輪式を用いず、世間一般の礼で挨拶した。
 冷たい風が吹き付けるのは同じだが、ここの水は温かった。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!
 と、伝説三輪式に吠えてはみたものの、やはり冷たい風に耐え切れなくなり、どちらともなく撤退を口にするようになる。
 蔡沢は、今日は新古品で買ったメバルロッドが釣れるかの実験だったのでボーズを食らっても自分の落ち度によるものではないという伝説三輪式を用いていた。
 伝説式には伝説式応じるのが礼というもの。
 朕は、対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストを決めてみせた。
 すると蔡沢が、以前そんなキャストをする釣り人を見たことがあると言う。
 詳しくその当時の様子を訊いてみたところ、それはまさしく伝説アナザー氏だった。
 何と、蔡沢は先月のマルタ瀬以前にもうひとつの伝説を目撃していたのである。
 朕は、話題作りのためにあることあることを吹いているのではないということが改めて証明されたことに安堵するのだった。

 一方、韓流ポイントに残った公孫戍は3匹のスモールマウスをキャッチ出来たとのこと。
 結局、キヨは現れなかったとのことだが、魚が釣れただけで満足しておこうじゃないか、ということでこの日を締め括った。

 ※マー語




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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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