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修羅の場

 3月17日。

 土曜日の昨日は登戸で、李俊が4匹、公孫戍が2匹のスモールマウスをキャッチしたという。
 ただ、いずれも証拠となる写真は無い。
 よって「みんなおめえらは上手い上手いっていうけどよお、おめえらそんなに上手えかあ」と、この日も降臨は無かったという修羅に代わって僻んでやった。

 迎えた当日。
 先日、マルタ瀬を教えてもらったこともあり、ブラックが駄目だったらマルタを狙えばいいだろう、とマルタ寄りのタックルセッティングで登戸に向かった。
 晴天の日曜日。
 数多くの釣り人が来ているに違いない。そしてベイトが湧くほどの状況であっても三輪バギーに乗った捕食者は現れないだろう。
 修羅はカバーに依存するが、はぐれ者は権威に依存する傾向がある。
 同じ伝説でも習性はそれぞれに違うもの。
 故にもうひとつの伝説の方は、過ごしやすくなった気候に乗じてひょっこりと現れるなんてこともあるかもしれない。
 そんな期待もあって、軽い足取りで貧乏長屋を出る。

 登戸到着。
 場末のソープオペラは休演中。
 歯抜乞食は不在で、畜うためにここへ来ているんだと必死にまくし立てていた件の猫どもは抛ったらかしにされている。ソープオペラの題材に使われ、強制的に生殖機能まで除去された猫どもがひたすら憐れでならない。
 いい感じの北風が吹いていたので、韓流手マンポイントが生きるかもしれないと向かっていったところ、草人墓場付近に先輩史官の公孫戍と、主君の夏侯章が居た。
 朕は漆園を豊かに潤す聖人の復活を喜び、改めて主君と被剥問答を行っていたところ、張良が現れる。
 ナマズさんも来ているというので、朕は挨拶がてら手マンポイントまでを見て歩くことにする。
 釣り人の数は予想以上で、手マンはジョンナム団ががっちり占拠していた。
 公にはマレーシアで殺されたことになっているが、このように日本で生きているのだ。
 紂王と共に殷は滅んだが、微子啓によってその血脈は宋へと継がれていったように、もし、大国の介入によって正恩が倒れたとしても、かの王朝の祭祀が途絶えることはないだろう。
 奇しくも、啓も正男も前帝の長男なのである。
 手マン対岸には下野さん、そして早くも張良が移動してきている。
 いかに天敵が紛れ込んでいるとはいえ、これほどまでに釣り人で賑わっている日を、泣いていじけてカバーにべったりというのはいかにも勿体ない。

 伝説三輪氏が捕食を行うのに最適というほどの釣り人密度の中で釣果を得るのは朕にとって困難なこと。
 これならブラックは諦めてマルタを狙った方が良さそうだ。
 マルタ瀬に人が居るかどうかを確かめるには、ジョンナム団たちの中に分け入らなければならない。
 朕は北の占有地に決死の進入を果たし、堰下エリアを一望してみたところ、人が居ないように見えたのでマルタ狙いを決意。
 もしマルタが抜けていて、そのために釣り人が居ないのだとしても、マルタの卵に寄せられたコイやニゴイが残っている可能性がある。
 それに、今の時期はニゴイやコイの方が明確にルアーを追うのでむしろ釣り易い。

 韓流を離れる前に主君にいとまごいをするため草人墓場に戻ったところ、夏侯章がこの間に80はあろうかというナマズを釣ったとのこと。
 当然、朕は、これだけはっきりとした現実を見せられ、あんたなどお話にならないのだよと示されても、あくまで自分が中心でなければ面白くない修羅のように「突き落としてやろうか」と、凄みつつ泣いた。
 才に欠けたところがなく、内に徳を湛える主君と離れなければならないのは辛いことではあるが、臣としてそれなりの釣果を得ておかなければ側に置いてもらうことも適わないだろう。
 後顧の憂いのことは公孫戍に託し、夏侯章にいとまごいをし、朕は一人堰下エリアに向かった。

 駐輪場に来てみれば、依然、窟には誰も居らず、薄汚い猫が朕の愛車にまとわり付いていた。
 歯抜乞食は猫を養うのが我が使命とばかりにまくし立てていたが、結局、躾がまったく為されていない乞食猫だらけにしてしまったのである。

 堰下喜多見側に入る。
 日中はマルタ狙いの釣り人が大勢居たという話を聞いていたが、今は閑散としている。
 それほどマルタポイントに人が集まるというのなら、しばし三輪氏は昼間ここへ来るといいだろう。天敵の居ない所で、マルタ釣り師相手に存分にバスフィッシングを語れるというものだ。
 期間限定ではあるが修羅の新天地が見つかったのは想定外の喜びにして収穫である。
 実釣といえば、一級品のレンジバイブをぼろぼろにしながらニゴイ2匹、マルタ1匹をキャッチ。
 しかし、日没後にPEラインがバックラッシュ。
 暗がりの中、修復するのも億劫になり、やれる状況にあってやり切れなかったことを悔やんでの撤退となった。



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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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