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2・19 ジョー・ディートン復活!?

 2月8日。

 職場の若い衆を集め、キャンプだの釣りだのを企画したレジェンドⅠ。
 折りしもバスバブルが起こり始めた頃のことで、外の世界には友人の居ない地方出身の半端者や、レジェンドⅠの勢いに引きずり込まれた半端者たちが多数参加してくるに至った。
 その規模は最大で十数名に膨れ上がったが、能無しの頭数だけを揃えて商売するような企業の社員など所詮烏合の衆である。
 残念ながら、朕もその一人だった。
 魚を釣るのは大先生の紅蠍だけで、他に釣りを語れる者は無く、色気も無く、うま味も無い、実に虚しい集まりだった。
 そんな、電子媒体、端末が身近でなかった時代こそが伝説王倫氏、すなわちレジェンドⅠが猛威を揮っていた時代である。
 その釣れなさにかけては、かの修羅をも凌ぐほどであったが、フライをキャストすることは出来たようで、釣堀のフライマス釣り大会で優勝したことがあると聞く。
 また、朕自身、レジェンドⅠが釣堀でトラウトを入れ食いにさせていたのを見たことがある。どんな意図があって投げていたのかは不明だが、たまたま付けていたクリックホッパーが偶然にも炸裂してしまったのだ。
 後にも先にも、レジェンドⅠが釣っているところを見たのはそれだけ。
 今から20年以上も前の話だ。
 修羅の面白さは記憶に新しく、記録も出来ているが、初代伝説のことは、このように断片的なものしか無い。

 レジェンドⅠは後輩に挑まれたシュートからとことん逃げ、遂には引退し、レジェンドⅡは後輩にシュートを仕掛けるも逆に潰され、釣りという低レベルな競争から卒業してしまった。
 今でも伝説が燦然と輝いているのは、他に類を見ない滑稽さがゆえであろう。
 あまりにも面白かったので、朕はこうしていつまでも伝説の時代を懐かしんでしまうのである。
 伝説遺伝子は現在でも引き継がれている。
 偉大すぎる先人たちのように顕著な傑物は現れないものの、時にその気質を発露させるスリーパーは存在している。
 だから今、修羅はぐれ者が見られないからといって釣りという低レベルな競争に飽きることは無い。

 迎えた当日。
 昨日の温暖が一転して寒冷が戻った。これはマイナス要因ではあるが、粉塵混じりの濁りさえ入っていなければ何とかなるかもしれない。
 この日は割と早めに帰宅できたもののハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気のため、一寝入りしてしまい、出発は夕刻近くになってしまった。
 強い北風とあれば、大きな水塊に近いウインディサイドのシャローフラットしゃあるまい、ということで韓流ポイントを目指す。

 小走りくんのように我勝ちでポイントに入り張り付いてやろうと思っていたが、手マンにはナマズさん、蔡沢の他、張良、仕事帰りで手ぶらの公孫戍も来ていた。
 朕は伝説三輪氏のような怒気を含んだ涙目になりながら「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と泣いて、出端を挫かれた悔しさを露わにした。
 張良は既にスピナーベートで1匹キャッチしているとのこと。
 やはりここで良かったのだ。
 しかし、強風の前に上手くベイトを引いてくることが出来ない。
 それでも弱めの動きのものが良いのは確かで、張良はアイウェーバーでアタったとかバレたとか、そんな話を繰り返している。
 ルアーなのか、リトリーブコースなのかとやっているうちに、朕はラッキークラフトから届いたばかりのクランクベートをロストしてしまった。
 勿体ないという気持ちはあったが、得難きの貨を貴ばず、という訳で気落ちすることなく狙いのコースを通すことに意識を集中させる。
 対岸には下野さんも見えるようになり、韓流一帯はたとえ修羅はぐれ者が幸運にも降りて来ようと近寄れない結界が出来てしまった。

 夕刻に入り、張良がアタったとかバレたとか、そんな話の末、決定的要因を読み解き、アイウェーバーで四連続キャッチという凄技を見せる。
 張良の話に感心しつつも、同じことは出来ないと悟った朕は、風の弱まった時だけを選んでワンダー、マニックをローテーションし、一手間かけた自家塗装のワンダーで1匹キャッチ。
 釣れた魚はいずれも、イイ匂いがしていたなら「ああ、そのサイズかあ…」と、汚ねえ唾を吐きかけられそうなサイズばかりではあったが、すべて往年のマーのようにぱんぱんな個体で、十分喜べるものであった。

 日没を迎える頃には風と寒さにやられ次々に釣り廃人たちが退散していく。
 この風では蝦採りも困難だということで、朕もから早い撤退となってしまった。
 せせらぎ館に戻ってみたところ、ちょうど下野さんも上がってくるところだった。
 伝説三輪氏がこのことを知ったなら、やはり新川で釣ったことの無い連中は大したことねえと思うであろう。

 ※マー語

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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