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降臨三年一月三日

 1月3日。

 晴天にして冷たい風。
 釣り廃人にはこの時期の当たり前だが、一般アングラーならば行くべきか行かざるべきか迷うところかもしれない。
 その前に、自身の防寒対策を、ということでJSYへ。
 何故なら聖衣GETTは上州屋でしか取り扱いの無いスペシャルブランドだからだ。
 本当はKEN CRAFTを纏いたいところではあるが、ゴールドクロスはバスバブルと共に何処かへ消えてしまった。
 控えめに記してあるロゴはいただけないが、GETTだとわかれば良い。
 8000円天を超える値札に我が目を疑い、レジに持ち込んでみれば税金も加算され一万円天に近い円天を消費することになってしまった。
 この税というやつ、名目を設えてはあちこちで強制的に毟り取られ、その金はいけ好かない族や事のために使われるのだからたまらない。
 しかし敵は強大すぎて、朕にどうこうできるものではない。
 聖衣を新たに得た喜びと、収まらない憤りがないまぜになった気持ちで貧乏長屋に到着。
 さて、今日は登戸第一の名物が姿を見せてくれるのだろうか。それとも普段どおり釣りという低レベルな競争に没頭せざるを得ないのか。
 新調したGETTに袖を通し、出発。
 北風の予報から迷わず韓流ポイントに向かう。

 韓流ポイント到着。
 風はやや強めだが、出来ないこともなさそうだということでベイトキーパーを持って手マンに入る。
 ナマズさんは既に到着しており、朕が現れるやワームリグを解き、相羽リグに切り替えた。
 投入即バイトを期待してキャストしてみたものの、風のためリグのコントロールに難儀し、反応も得られず。
 朕は相羽リグでの釣果を諦め、ルアーで行くことにした。ルアーにすることによって、ベイトの飛距離は伸び、コントロールも容易になり、カバーコンタクトを恐れずに済む。すぐに反応を得られないからといってがっかりすることもない。
 一方、相羽リグを続けるナマズさんは蝦だけ取られるという反応を得ていて、辛抱強く相羽リグを続けた結果、2匹のスモールマウスをキャッチ。
 「明けましておめでとうフィ――――ッシュ!
 二年前の降臨の折、修羅は奇蹟の釣果を得て、臆面もなく大はしゃぎしていたものだが、あそこまでなれるのは普段の釣行でいかに釣れていないかを物語るものであった。
 今年初が嬉しくとも、あそこまで恥ずかしい真似はさすがに出来ない。

 樊 噲はんかい伊尹いいんといった、伝説が消えて以降の釣り人たちがやってきて、新年の挨拶を交わす。
 釣り人はまばらだが、やはり冬休み期間中。このように新しい釣り人がやってくるのだから修羅も武勇伝を語りに来ればいいのにと思わずにはいられない。
 そして、ルアー、相羽リグともに反応が無いまま時間が経過してゆく。

 公孫戍、夏侯章到着。
 主君に今年も変わらぬ忠誠の意を表したのち、かつて降臨した伝説三輪氏や、伝説には及ばなくとも捨て置くには勿体ない偉人の話題で無聊を凌ぎつつキャストを続ける。
 風は時間経過と共にますます強まっていく。
 潮回りと波以外に良い要素は見出せなかったが、まったく釣れない状況ではないということは相羽リグが証明している。
 全員は無理にしても誰か一人ぐらいは釣れるはず、と各各キャスト続けていたところ、CD5を引いていた朕がストライクを得る。
 得意の手前ばらしをする前に樊 噲のサポートを受け、無事キャッチ。
 更に、樊 噲から関和ワームをかたじけのうし、次回の実験ネタを得ることも出来たのだった。
 巻きの釣りが良いのか、それとも通ったポイントが良かったのか、などと続けてみたものの、結局単発で、その後反応を得る者は無く、伊尹、樊 噲、ナマズさんは撤退。
 ふと見れば降臨跡はまったくの無人。
 かつては修羅の捕食ステージであった、このエリアで最も熱い場所だったとはとても考えられない光景である。

 陽が落ちても風は収まらない。
 朕は空腹のあまり集中力を失い、キャストもせず、至人との被剥問答で広大無辺なる道のありようを学んだり、先輩史官と雉学を論じ合ったりして過ごしていた。
 やがて夏侯章が冷風を避けるため、朕を風除け代わりに利用し始めてはみたものの、朕があまりにも細くて小さいため役に立たぬと判断するや、寒いから帰りたいと口走るようになる。
 朕は主君にとって有能な臣でなかったことをおおいに愧じた。
 しかし、聖人は知る。
 不言の言、無用の用の意味を。
 このことによって納竿が早まり、寒さに苦しめられながらも釣果に固執していた公孫戍は自ら築いていた心の牢獄から解放され、穏やかに解散できたのだった。
 
 太公望は釣りをして文王に会い、朕は釣りをして夏侯章に会うことが出来たのである。





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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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