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夢見るはバジラヤーナ号でボートシーバス

 7月30日。

 増水すれば水をだだ流し。日照りが続けばダムが水を腐らせていく。
 流れは曲がりくねり、瀬があり、淵があり、と水にまかせて無窮の変化があればこそ数多の生命が育まれ、人々に恵みをもたらすもの。
 ところが賢い愚か者たちが殊更な作為を加えようとするものだから、無用の禍に苛まれることになる。彼らが修めるべきは立身出世の術ではなく、老子の学だったのだ。
 嘆かわしいことではあるが、伝説三輪氏いうところの金も無ければ女も居ない負け組である朕のこと。余暇、休日といえば多摩川に行きしゃや出来ることが無い。
 それでも、オジンにはわからない新しい愛の形にうつつを抜かし、金をむしりとられるよりはましだろう、ということで夕刻手前に出発。

 水道橋を渡り水色を見る。遠目にも良くないのがわかる。
 堰より下はどうなっているのか、ということで宇奈根に入る。
 水量水勢は強すぎるほどに強く、避難場所と思われるポイントに居る小魚も少なかった。
 この日は公孫戍から実験ネタのメドマウスを受け取る予定になっていたので、多摩川本流での釣果を諦め、合流場所の中野島へ移動することにした。

 中野島エリアは本流が荒れても釣りのできるありがたいポイントである。諸説入り乱れる場所ではあるが、朕は風説など気にせず、公孫戍が来るまでここで過ごすことにする。
 ここにも粘土色の濁りは入っていたが、全域を攻めることが可能なポイントであることと、ウィードもびっしり生えているので何とかなりそうに思えてくる。
 なかなか反応を得られずに時間は経過していったが、やがてウルティモペケニシモの反応が出る一角を発見。
 ちょうど公孫戍が来たので、今ここで起こっていることを伝えたところ「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と、もうひとつの伝説式をちょうだいする。

 公孫戍の持ち込んだ鼠の数は膨大で、「こんなの投げてるからなかなか釣れないんですよ」とか「今日は改造したメドマウスが多摩川で釣れるかの実験」といった釣れない言い訳を成立させるのに十分すぎるほどあった。
 モルモットとなったメドマウスでひとしきり遊んだのち、再びバス狙いに戻る。
 これらの本格的な実験は水が落ち着いてからだ。

 新川で鍛えた本気を示さんものと根気強くファットアルバートイモをキャストし続ける朕だったが、ガニとウルティモペケニシモの貴重なバイトをアタったとかバレたとか、そんな聞きたくもねー話に終わらせてしまう。
 一方、公孫戍は、今日は渋いと言いながらもスモールマウス6匹とナマズまでキャッチし、昨日は何も出来ずに終わった鬱憤を晴らすことが出来ていた。
 技量が及ばすに釣れなかっただけの朕ではあるが、その事実を誤魔化すため、「でもよお、公孫さんは新川では釣ったことないよな。大したことねえなあ…オォーイ!」と、伝説三輪氏のように泣いて噛みとぅいた。

 インサイダー情報によれば、そうはいっても、その新川でもほとんど釣れてなかったとも聞く。
 「あにがやりたいんだコラァ~!紙面飾ってコラァ~!」
 長州ならずともそう言いたくなる話である。


 ※マー語





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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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