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観光地の闇

 6月2日。

 夕刻から降臨跡上流でナマズを釣るつもりで、この日は陸生動物を意識したベイトを多めに用意した。
 結果はどうあれ、スイムベート用ロッドに大型プラグの組み合わせは「男らし~釣り」と、伝説三輪氏から高い評価をいただけるだろう。
 土曜日なので、登戸にはベイトとなる釣り人が多く訪れ、新川節、変態タックル自慢を謳うには最適の状況になるに違いない。
 過度の期待は禁物だが、レジェンドⅡが君臨していた頃の面白さは簡単に忘れられるものではない。

 16時過ぎに窟前到着。
 あの畜生たちは追放者が居ようと居まいとお構いなしだ。
 毛並みの悪い個体が多いのは、使命めいたものを口にするほど追放者は面倒を見ていないからではなかろうか。不在の理由は、対岸の風呂場で自らの毛繕いをしているためか。
 見ず知らずの釣り人は大勢居るが、新川節は聴こえてこない。
 名物が見られないのであればここに居ても仕方が無い。
 朕は、我が主君に到着を知らせるため、韓流ポイントに向かった。

 韓流手マンポイントに江三子を発見。
 朕は公孫戍や、対岸の下野さんには目もくれず、小走りで夏侯章の下へ行き、跪いた。
 君子はことのほか御機嫌麗しく「あ、これぇ~?」と、伝説アナザー式でエル・サントのTシャツを見せびらかしあそばれた。
 足元を見れば夏侯章の徳を慕ってか、小型のスモールマウスと、40を超えているラージマウスが姿を見せていた。
 ラージマウスがBBZシャッドに顔を向けることはあったが、本当に見るだけだった。
 やはり彼らはただ聖人に挨拶しに現れただけなのだろう。
 殷王朝を築いた湯王の徳は鳥獣にも及んでいたというが、単なる誇張ではないと知る一幕でもあった。
 魚は居るが釣れないとわかるや、降臨跡へ移動することにする。

 降臨跡は伝説三輪氏がその異能ぶりを発揮するに相応しい状態になってはいたが、やはり不在。
 水中に見えるベイトも少なく、ここではない気配濃厚だったので、朕は陽が翳るとともに降臨跡上流へ移動することにした。

 降臨跡上流は至る所でベートの存在が確認できるほどであったが、捕食を匂わせるような動きは見えず。
 侯嬴こうえいが現れる。
 予定通り11センチのワッパープロッパーとウェイキングミノーを交換し、キャストを続ける。
 しばらく探りを続けていたが、昼の暑さに薄着で来たのがザとなり、風に寒さを覚えるようになる。
 バギーのおっちゃんのように「寒いじゃねえか!」と、ブチキレて撤退するのもありだが、準備を怠った自分の落ち度から勝手に窮地に陥ったのに、無関係の他人に当り散らすのはあまりにもダサ過ぎるので控えた。
 朕は寒さに耐え切れなくなったとありのままを告げ、一足先に撤退することにした。

 窟前に戻り、窟内を覗き込んでみたが、ここからでは追放者の所在を確認できない。しかし、これ以上接近しては、先日のように藪を突いて乞食を出す、という面倒なことになりかねないのでそのまま窟前から立ち去ることにした。

 帰宅後、飯を食い終える頃、侯嬴より、寒さに負けて撤退した公孫戍と朕に宛てたメールが届く。
 「おめえは根性が無え」と言わんばかりの釣果である。
 しかし、喉元過ぎれば寒さ忘れるとはよくいったもので、朕は既に修羅な負けず嫌いのハートを取り戻しており「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、“オレは負けてねえ”ディスプレイで応じる。
 とはいえ、伝説三輪氏のように、悔しさで顔は紅潮し、目には涙を湛えていたことはいうまでもない。

 ※マー語






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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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