PUSSY ROAD

 4月28日。

 昨晩、朕が大惨敗を喫した中野島エリアで公孫戍は16匹という二桁釣果をたたき出していたという。
 朕は自分が把握できていないことを捉えられていることが妬ましくてならず、かといってあからさまに憎まれ口をたたいてはこちらの才量が侮られてしまうだろうという伝説三輪式心理を働かせ「あいつは釣り廃人だから」と言って、見下している相手がどんな結果を出そうと関係ないような気分になってみた。
 伝説三輪式は常に貴い己を保った気になれる優れた術ではあるが、これを用いたところで現実は何一つ改善されないという致命的な欠点もある。

 迎えた当日。
 昨晩までは、日中は堰下か五本松対岸にベイトフィッシュの寄り具合、出入りする大型の魚を見に行き、夜は主君にお目通りし、蝦採りに興じようと計画していたが、帰宅後はハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に抗しきれなくなり、一寝入りして18時を過ぎてからの出発となった。

 韓流ポイントには江三子の他に、これから撤退しようという釣り人が居るだけで、休日とは思えないほど閑散としていた。
 公孫戍に今日の降臨跡の様子を聞いたところ、夏侯章がナマズをキャッチした他は特に何事もなく、釣り人も驚くほどに少なかったとのこと。
 新川節が聴こえてくることもなかったというが、釣り人が少ない日の降臨は三輪氏にとって喜ばしいことではない。長い沈黙を経ていよいよ降臨し川辺の民の希望に応えようともベイトが少ない、では悲しすぎる。
 朕は三輪氏のために胸をなでおろした。

 かくして朕は滞りなく蝦を採り、20時を迎える。
 さて、僕たちは今恋をしているコンビニで小宴を、というところだが、明朝、ツールドオマンコに参加するという夏侯章はここで納竿を宣言。
 まだ物足りなさは感じていたが、君主の命には絶対服従の忠臣である我々は承諾。
 朕と公孫戍は伝説三輪式で「おめえは一軍、オレらは二軍、そういう考えやめねえか。オレたちそもそもそういう付き合いだったか」と、半ベソになりながら、この日唯一釣果を得た夏侯章に咬みとぅいて解散とした。



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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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