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四十歳童貞男

 3月15日。

 温暖、南からの強風、平日、若潮明けの中潮。
 時は来た。
 この日もハンドルのがつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に苛まれていたが、昨日は公孫戍が4匹、侯嬴が46センチを1匹とスモールマウスを釣っていただけでなく、3匹のナイスサイズのスモールマウス全てに針を呑ませていた釣り人らしき者も居たという。
 今日もその流れの中にあるはず、ということで気力を奮い立たせ多摩川に向かう。

 現地入り。
 この日、窟に追放者は居らず新しいオペラ座団員が居た。取り込んだはずの新規メンバーにも追放されかのような気配である。
 何度失敗しても同じ過ちを繰り返すのは人間の性というものなのか、ただ頭が悪いだけなのか。
 伝説元年末期から降臨二年の今に及ぶ一年と数ヶ月の間、猫肉骨粉問題は見る者を飽きさせることがない。

 降臨跡には李俊の姿。
 今のところ反応を得られていないという。
 李俊はアンダーショットリグを引いていたので、朕は表中層をハードベイトで探り、遠方はキャロライナリグで探ることにした。

 やがて李立とナマズさんが現れる。
 李俊、李立、ナマズさん…伝説三輪氏が伸し歩いたバジラヤナの時代からこの地を訪れていた面子である。
 反応を得られず手を休めている間はレジェンドⅡの思い出や、週末に訪日する貴公子、伝説人が消え未満人が増えたこと、乞食が一人死んだことなど、登戸今昔話で無聊を凌いでいた。

 寒さは感じられず、風向風量は理想的。
 なのに何故反応が無いのか。やはり工事が行われている間はどうにもならないのか。
 半ば諦めつつ、李立がアラバマリグを投入。
 さほど待たずしてストライクを得る。
 45cm前後のよく肥えたスモールマウス。
 居ないのではなくやり方に問題があったのか、と感心しているうちにまたしても李立がストライクを得る。
 これまた70はあろうかという素晴らしい魚体。
 やり取りをしている最中にスマートフォンをこちらにこっそり向けている気持ち悪い男がいたが、薄気味悪いので朕は関わらないように無視した。
 『キックアス』で見た、不愉快かつ恐ろしいシーンは映画の中での話ではなく現実に起こることなのだ、と、とても厭な気分になった。

 アンダーショットリグを続ける李俊、ハードベート各種をローテーションする朕と李立も反応は得られない。
 ナマズさんが撤退し、工事も終了。
 いよいよ機が来るかと待ち続けるが誰も反応を得られない。
 ここで再び李立がアラバマリグを投入。
 時間は掛かったがキャッチ成功。
 居ないのではなく釣れなかっただけなのか。朕と李俊は「突き落としてやろうか」と、伝説三輪式で李立の功を称えた。

 やはりエリアはこちらで良かったのだ。
 ならば釣り方が間違っているだけなのだ。
 リトリーブ速度をナマズ意識のものにしてみたり、スモールマウスを意識したものにしてみたり、このレンジならスモールマウス、このレンジならナマズ、このベイトはナマズ寄り、このベイトならスモールマウス、魚が通るのはこの地形、フィーディングに入るのはあそこのフラットなどといった、伝説三輪氏には「おめえら大層な御託並べてる割には釣れてねえじゃねえか」と突っ込まれそうな会話を楽しむ。
 バギーのおっちゃんが伝説になる前からの釣り廃人たちは、三輪氏が闊歩した時代を懐かしみながらキャストを続けていたが、まったく反応を得られないことにやがて厭きてきて「多摩川はもう飽きた」と、伝説三輪式唾吐きをしての解散となった。



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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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