FC2ブログ

もしも身長が180㎝近くあったなら…

 3月5日。

 昨日、朕は娑婆に出ざるを得なかったので釣り廃人たちに「オレにかまうな、上手い連中と仲良くやってくれ」と、泣いて唾を吐きかけなければならなかった。
 公孫戍、毛遂といった釣り廃人は釣果を得ていたようだが、温暖にして好天、日曜日の登戸は人が多すぎて思うように釣りができず、とにかく難儀したとのこと。
 それほどのベイトが押し寄せる状況でありながら、昨日も新川節が聴こえてくることはなかったという。

 迎えた当日。
 雨混じりの強風の予報だが、引き続きの温暖。
 今日こそは勢を得られるだろう、ということで硬い棒と、黒いびらびらといったベートを用意して出発。
 南風が強かったので、風の当るシャローとなる降臨跡に入ることにする。

 オペラ座の窟には追放者。
 雨の日にプレッシャーに晒されるとは思ってもみなかったことだろう。身動きの取れなくなった窟の中で、とにかく視線を合わせまいともがいている様が見える。
 降臨跡からナマズさんの姿が見えたので、今日はこちらがポイントになるよ、と呼び寄せた。
 ひょっとしてこれは、大言壮語を吐いて、結局口ほどにも無かったお粗末ぶりを露呈した伝説三輪氏のやり口ではないか。
 否、伝説三輪氏は己の虚栄心を満たすという動機だったのに対し、こちらは自然の動きに則った恩恵を共有しようという動機からの呼びかけである。

 かくしてナマズさんも降臨跡にやって来て、朕は知識としてあるこの時期のバスの動きや、多摩川で起こった実際について語りながらキャストを続けた。
 ローライト、強風をしても重機が発する異常を打ち消せないのか、まるで反応を得られないまま時間が経過してゆく。
 そうこうしているうちに、ナマズさんが帰宅しなければいけない時間になってしまった。
 「おめえがいいって言うから来てみたけどよお、釣れねえじゃねえか!」と、三輪式に泣きキレての撤退かと思いきや、「きっと釣れると思うよ」と、長年の釣り師としての勘からの言葉をいただく。

 ナマズさんの撤退後工事も終了し、17時を過ぎ、雨と風が勢いを増す頃、ようやく望まれていた現象が起こった。
 シャドウラップとリッジのジャークに強いストライクが出たがキャッチできたのは11センチのシャドウラップの方だった。
 伝説によれば、180cmぐらいの体格がジャーキングに向いているという。170cmにも満たない体格の朕にはこれが限界だった。
 上の層で良いが目立つことが肝要か、ということで発色の強いワンダーを広範囲に引いてみたところ40以上45cm未満といったスモールマウスがヒット。
 瞬く間に日没となり、水道橋の照明が点く頃になると反応が消える。

 暖かい日ではあっても、雨の滲みてきた袖が気持ち悪く、釣果を得て粗方満足できていたこともあり「今日のオレの仕事は終了」と、伝説三輪式を決め、粘らずに納竿とした。




スポンサーサイト

テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード