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免罪符の獲得

 12月21日。

 先日、かつて修羅にシュートを仕掛けられるもガチで泣かせて返り討ちにした元ベストキッドの施恩との釣行機会があったにもかかわらず、朕はハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気にやられ、機を逸していた。
 一方、施恩は釣り廃人としての務めを果たしており、横浜のドブでしっかりと結果を出していたのだった。
 「何だ、行かねえのか。だらしがねえなあ
 「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお
 お約束の伝説式罵り合いは欠かさない。

 また、昨日は公孫戍こうそんじゅが中野島でバスを、
侯嬴こうえいは登戸でナマズをキャッチしたとの報が入る。
 釣行機会を逸した上に、ノーフィッシュが続き甚だ面白くない朕は「でもよお、おめえら新川では釣ったことないよな。大したこと無えなあ…オォーイ!」と、伝説三輪式にブチキレた。

 迎えたこの日は、釣り廃人としての務めを果たすべく、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気を抑え込んで多摩川に向かった。
 明日も休日なので多少の無理も無問題、と気力を奮い立たせる。
 今日もパーフェクトガンダムばりに不恰好な全身懐炉仕様である。

 登戸入りしたところ、多くはなかったがレジェンドⅡのベイトは何人か居り、不意の降臨にも対応できる状態になっていた。
 予報では終日北風の予報になっていたが、到着時風は弱くどちらの方向から吹いているのかはっきりしない状態だった。
 とりあえず、予報の風向を信じ、韓流ポイントに入ってみることにする。

 韓流ポイント。
 北東の風、3~4メートルという予報とは裏腹に、弱風あるいは西南西の風になっている。
 ここまで来て上流側に戻るのも面倒なので、ここでやってみることにする。
 視覚から得られるものは何もなかったが、スモールマウスと結びつける視覚情報は未だにわからないのでキャストを続けた。
 特に何か起こるでもなく時間が経過していく。

 ポイントに自転車が近付いてくる音が聴こえる。
 ナマズさんか、と振り返ってみれば蔡沢だった。
 開封城内から自転車でやって来る健脚の同年代である。
 今年の多摩川の感触、東京湾の話などをしているうちに、蔡沢が新川河口で釣ったことがあると判明。
 河口部は新川に含まれるのか、それとも多摩川本流とみなすべきなのかは伝説評議委員会に裁決を委ねるべきだが、とにかく蔡沢は三輪氏の前で恥じることのないアングラーであると言ってもいい。

 殺気の緩んだ程よい状態で探りを続けていたが、何事も起こらぬままやがて陽は傾き17時の鐘がが鳴る。
 陽が沈めば新たな展開があるかもと続けてみたが、結局何事も起こらず、蔡沢は撤退。
 朕は礼儀正しく「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」と罵ったところ、向こうも「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、伝説式で応じる完璧さ。

 蔡沢が撤退した後も、ケーポップ、オペラ座下で粘りに粘り、20時を過ぎても続けるというしぶとさを発揮した朕だったが、やがてスプリットショットリグの着底待ちに耐えられなくなり、遂に納竿。

 窟の前を通ったところ、防寒扉が開いていた。
 一瞬、仲良くしている女の子の元に身を寄せたのか、都内にあるという自宅に帰ったのかと思ったが、俎板の上に眠る追放者が居た。
 パーフェクトガンダムばりにごてごてと身に付け寒さに備えた朕だったが、実はそれほど寒くない日だったのかもしれない。





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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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