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歯抜堂々

 11月30日。

 「我々は修羅である」という檄文が飛んでいたのも今は昔。
 発信していた本人が真っ先に釣りという低レベルな競争から卒業してしまった現在、根性を見せずとも叱責される恐れは無いだろう、と丸一日眠りこけていた昨日、同じく釣り廃人である公孫戍こうそんじゅは「おめえには根性が無え」と言わんばかりの釣果を中野島エリアで得ていた。
 目覚めた後「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、伝説式の礼をもって応じたのはいうまでもない。

 さて、じゅうぶんに休養を取ったこの日は午前のうちに家を出た。
 睡眠の効果もあって、新川で鍛えた本気を実釣をもって示す気満々であった。だからといって、冒険心を発揮して行った先が不毛のエリアだったという事態は避けたい。やはりある程度知っているところに足が向く。

 もう水も落ち着いているだろうということで宇奈根に入る。
 流れの太いところ、起伏の位置…細かく見ればいろいろと変わっているが、大筋としては以前に比べ劇的に変わっているというほどでもないという印象。
 見える魚はコイ、フナのみ。
 流れの浅い層にはスピナー、カバーや流れの中にはスティッコーを落としてみたが反応を得られない。
 ベイト、大きな水塊といった要素が不足しているのだろうか、ということで粘らず移動。

 登戸。
 オペラ座下から手を出してみる。
 霧雨、冷たい風、平日。
 釣り人はほとんど居らず、オペラ座団員、追放者共に見えない。
 ベート、バスの姿そのものを探しながら流してみたが、ここでも見える魚はコイ、フナのみ。
 風が強くなってきたことにより、風の当る場所を追うことにする。

 新川河口から韓流ポイントと移動していくうちに、岸際をうろつくナマズを発見。
 この時結んであったスプリットショットリグのスティッコーを落としてやったところ、バイトしてきたが、一瞬にしてルアーを放し、驚くべき勢いで逃げていった。
 ワームはずれても曲がってもいないという浅いバイトであった。
 見えるナマズにはワームのソフトプレゼンテーションが手堅いメソッドだったはず…。
 登戸際下流部の手マンポイントまで下ってきたが、粘るべきポイントを定められないまま夕刻に入ってしまう。
 「多摩川は見えてくるものが無いのう」というほどに何も掴めなかったため、集中力が続かず、17時の鐘が鳴ったのを機に撤退することにした。

 オペラ座に戻ってきたところ追放者。
 「こんな時間まで居たの?」と、驚いた素振りで話しかけてくる。
 いや、いつもより全然早い撤収ですけど…というところだが、多摩川の不思議な磁場は、棲みつくまでになると時間の感覚を狂わせてしまう作用が働くのかもしれない。
 とんちんかんな問いかけに、朕は苦笑を返すしか出来なかった。






 
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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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