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続・漆園の誓い

 11月23日。

 先日、公孫戍こうそんじゅがまたしても中野島エリアで釣果を得ていた。
 この日はブラックだけでなくニゴイも釣れたという。
 なかなか優良なポイントを見つけられない多摩川にあって、実に素晴らしいポイントである。
 しかし、メーデンはいい匂いを嗅ぎ付けてやってくるように、バサーは実績場所を嗅ぎ付けやってくるものである。
 高い確率で釣れているために、最近はハイプレッシャー化し、かつてほど容易に釣れなくなっているともいう。
 それでも高確率で釣果を得続けているのはさすがである、と思いながら朕は伝説三輪氏ばりに「あいつは釣り廃人だから」と謗った。

 昨日は丸一日空いていたにもかかわらず、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気のため、ワークを怠ってしまった。これは釣り廃人としてあるまじきことである。
 そこでこの日は少し早めに多摩川に向かうことにした。 
 昨晩から今朝にかけて雨が降っていたが、午後には晴れた陽気となってきた。加えて今日は祝日である。明日を暦通りに送らなければならない勤め人は遠征などと言ってもいられない。必然、近所のフィールドへということになろう。となると、登戸には多数の釣り人が来ることが予測される。
 見知らぬ釣り人が沢山来るならば、ベイトを求めて見える影も或いは…。

 かくして登戸入り。
 オペラ座から川辺を見たところ、予想通り人出は多く、雨の影響で川には濁りが入っていた。
 ここからアユの沸く様子は見えない。
 ルアーも結ばず新川河口からオペラ座下までを見て歩いたが、水面及び直下にベートの姿は捉えられず。
 風は上流側から下流側に吹き抜けていて流れも目に見えるほどだったので下流側に向かうことにする。
 レジェンドⅡがベイトを漁る様も、ソープオペラも追放者も見えないのでここに残る理由は無い。

 韓流ポイントでもオープンには特に何も見えなかったので、普段からモエビの他、TENAGAも目にするカバー地帯でスティッコーを通して行くことにした。
 流していくうちに下野さんが現れる。
 伝説三輪氏とのコンタクト経験があり、伝説アナザー氏をいじけさせた、伝説の時代の多摩川を知る人物でもある。
 朕はしばらくカバーの際を意識して引き続けていたが、いっこうに反応を得られなかったので、もしやと思いカバーとカバーの間も引いてみたところストライクを得る。
 40には届かなかったがなかなかのサイズ。
 下野さんより「突き落としてやろうか」の称賛をちょうだいした。
 この濁りがバスをカバーに依存させたのか…朕は勢を得た思いで、オペラ座下に主君とその臣、いい匂い、やはぎが入ったという報を受けても構わず目ぼしいカバーの間を通すことに努めた。

 「だが、反応は無い」
 のまま夕刻に入り、公孫戍と夏侯章かこうしょうも韓流ポイントにやって来る。
 「どうですか?」
 と訊ねられたので、朕は
 「さっき来たばっかりです」
 と答えた。
 オペラ座では場末のソープオペラ公演があり、いい匂いがしていたこともあってメーデンの熱演が光っていたとのこと。
 釣果といえば、公孫戍はアナハゼサイズを釣り、童威が30クラスのスモールを釣り、と、なかなか楽しめていたようだ。
 我が主君はここまで「ツンも無え」と、現状を嘆いておられたが、天下の谷としての聖人ぶりは発揮しており、やはぎがヘンな臭いの朕や、ヤな臭いの公孫戍の目を逃れ、夏侯章の元へ寄って来ていたという。
 結局、朕と夏侯章は苦戦のまま終わったが、公孫戍は終盤アナハゼを釣ったとのこと。しかし、携帯キャメラ機能が依然不調のため証拠となる写真を残せなかったという。
 そこで朕は「みんな公孫さんは上手い上手いって言うけどよお、あの人本当に上手えかあ?」といって僻むことにした。

 昼の温かさが嘘のように、夜は初冬といっても良いのではないかという寒さになる。
 耐えきれなくなった一同は僕たちは今恋をしているコンビニに駆け込んだ。
 恋するコンビに前でもうひとつの登戸名物、伝説式疾駆を待ちながら、朕は夏侯章に吉原発リベラ行きのチケット購入したことを報告した。
 我が君は、臣が誓いを忘れずに果たそうとする忠義の心に感じ入ったのか「寡人は今尚、全作ぜんたつという精の至りじゃ」と、大いに見栄を張っておられた。 
 強く求めればかえって遠のくというのは世の常か。
 結局この日も伝説式疾駆は起こらず、朕は釣果を得ていたにもかかわらず、肩を落としての帰宅となってしまった。






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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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