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オペラ座の怪人

 10月5日。

 昨日、公孫戍こうそんじゅが中野島エリアで二桁釣果を得ていた。
 いずれもペケニシモだったとのことだが、多摩川で二桁釣果を叩き出せるのは容易なことではない。 
 「突き落としてやろうか」と、泣いて凄むに値する釣果というものである。
 口先だけではなく、本当に冒険心とか根性とかいったものがあれば、「多摩川はもう飽きた」などと言って釣りという低レベルな競争から卒業せずに済んだのに…と思わずにはいられない成果を見せてくれた。

 この日、久しぶりに高修釣具に行った。
 先日ロストした、店頭ではなかなか見ないワンダー60もここなら置いているだろうと入ってみたら、ワンダー60の他にも懐しの品を色々と買ってしまい、7千円天の散財となった。
 しかし、今後「クレイジービーが多摩川釣れるかの実験」「X-TEXがフィネスの釣りに使えるかの実験」「コータックのスピナーでスモールマウスが釣れるかの実験」「グラスミノーSでスモールマウスが釣れるかの実験」といった具合に、伝説式保険の蓄えが出来たので、しばらくボーズが続いても自分がヘボいからではないという気でいられるようになった。
 と、伝説式モルヒネが効いてきたところで出発。

 当初は宇奈根、登戸の順で探ろうと思っていたが、突如、走るのが面倒になり、最初から登戸に入った。
 「どうして急に考えを変えたんですか!?」と問われても「理由にならない理由で…」と、飛竜原爆式にしか答えようが無い。

 降臨跡からオペラ座下までにかけてをスピナーで流すが、反応は得られず。
 宇奈根では、釣れずともアユの追いを見て無聊をしのぐことが出来たが、ここではどんな魚種であっても興味を示すものは無かった。
 同じベート、同じ川でも場所によってこうも違うのは興味深いことである。

 韓流ポイントでもスピナーに反応する魚を見ることは無かった。
 やはり、目には見えない流れの絡むカバーを探す釣りか、とスティッコーをスプリットショットリグに組んで、スローな釣りに集中するしゃなさそうだ。

 結局、この日はカルホーン先輩は見ても、魚の反応を得られないまま、日没後の冷え込みに耐えきれず「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」状態で納竿となった。

 厚手のジャケットを着てもこの寒さ。合羽を更に羽織らなければ無理そうだ、と、がさごそとやっていたところ、ふと、オペラ座天幕の下に大きな黒い塊が見えた。
 幽霊、妖怪といった怪しげなものは実在していて、化け猫の類でも見てしまったのではないか。そういえばこの辺には狸もよく出没する。
 怖いもの見たさに一歩踏み出したところ、追放者が目を瞠いて顔をこちらに向けていた。
 その顔に表情は無く、ただ目の黒さだけが底知れぬ闇を宿している。
 「闇を覗く者は、闇からも覗かれている」
 そんな言葉を思い出し、朕は逃げるように退散した。

 ※マー語





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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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