FC2ブログ

バーン・ガニア

 8月24日。

 降り続いた雨の日々も終わった。
 この日は、ファストムービングのベートばかりを持って多摩川に向かった。
 巻くだけの釣りは楽で良い。
 そしてこれを成立させるためにはアユのスクールを見つけることが肝要である。とはいえ、遠出する気力は無いので近所の調布堰下合流点から見ていくことにした。

 現地入りしたところ、普段は涸れている小路が冠水しており、川もやや増水気味だった。景色ももはや盛夏のそれとはまったく違っていた。
 アユは居ないこともない程度に見え、岸際に中ゴイを見ることはあったが、釣れない雰囲気濃厚。
 しかし、朕は自分の感覚には疑念を持つようにしているので、一通り探りを入れみることにする。
 レンジバイブで流芯を跨がせ、ザブラミノーで目に見える変化を漂わせてみたが反応を得られることは無く、ここではないということで下流側の水門ポイントに移動した。

 水門ポイントには老人と少年が居て、タックルボックスを見ながらああでもないこうでもないと言い合っている。
 朕が通りがかった時、少年が何を狙っているのかと尋ねてきたので、ルアーで釣れるなら何でも、と答えた。
 「自分、ど素人なんで教えてください」と教えを請われる。
 この少年、バスを釣りたいと言うので、手持ちの中でもっとも確率の高そうな小型のグラブを見繕い、スプリットショットリグに組んでやった。
 話を聞いていると、この少年、ルアーフィッシングは素人でも、自然観察者としては既にただルアーを投げているだけのバサーなど問題にならないぐらいの含蓄があり、その資質は少年時代の李立に重なるものを持っていた。
 道具を揃え、使い方を覚えれば良く釣れる釣人になろう。
 話をしながら見ていると、スペルペケニシモのスモールマウスは反応のみに終わっていたが、目先を変え、しっかりと釣果を得ていた。
 ガニに口掛りさせるとは大したもんだ、と朕は感心した。

 強い流れの中には大型、緩いシャローには小型という感じでアユが群れている。
 ニゴイ、マルタ、魚食色の大型ゴイ、小型のスモールマウスと見えていたが活気は感じられない。
 時折、小型のスモールマウスが水面で捕食を行っていたが、そのベイトは1センチにも満たない“何か”としか判別の付かない生き物だった。
 小魚が多いので、光量が落ちてくればいずれナマズが入ってくるのではないかと待ち続けていたが、根掛りを外しに入水した少年が、今日は水が冷たいという。
 今は低下が始まった時なのか、低下が安定している時なのかまではわからないので、しばらく水中を眺め続けていたが、夕暮れ時に入っても一向に姿を捉えられない。
 流れを避けているなら、五本松フェラガモ水路はどうか、と少年が撤退するのを機に移動。

 五本松。
 フェラガモ水路内に、以前は見られていた小魚のスクールは見えなかった。
 見えるのはコイとフナだけで、数も少ない。
 やがて偏光グラス越しに水中を窺うのは不可能な光量となり、サイトフィッシングを諦め、際や巻き返しといったところにBフォロワーを通し、事故的遭遇を狙う釣りに変更。
 しかし、どうにも魚が来ている感触を得られない。
 良いと思われる要素が何一つ見つけられない以上、粘ったところで無駄であろう。
 「おめえには根性が無え」と修羅に責められそうな場面ではあるが「あなたに言われるすずあいは無い」と返せばよかろう、ということで納竿とした。

スポンサーサイト



テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QRコード