おめえらBフォロワーは良い、良いっていうけどよお、オレには使いどころがわからねえ

 6月16日。

 この日も、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気を解消してからの出発となった。
 季節の動きに即した魚を追うのなら、特に冒険心を働かす必要も無い。ということで五本松へ向かう。
 近場であり、今の時期に打つべき条件が揃い、ダイドーの自動販売機、便所も近いという至れり尽くせりの場所になっている。
 もし釣れなくても「オレはよお、フィールドに立ってルアーキャストできるだけで満足なんだよ」という伝説界の高祖の名言だけでなく、伝説には及ばないが“モンスター”とか“探求者コード”と怖れられている郁保四の「釣れなくても、フィールド行ってカップラーメン食うだけで十分じゃないですか」という素晴らしい言葉もある。
 偉人たちの言葉は大らかな気持ちを育んでくれるが、それでも尚、釣果を得たいのであれば今日も新川で鍛えた本気を実釣をもって示すぐらいの気構えで臨まなければならないだろう。

 かくして現地入り。
 既に陽は傾いているが、光量は十分。
 レンジバイブで流芯を通し、スモールマウスやナマズを意識してみたり、ザラパピーやワンダーで緩みのコイを狙っていく。
 おろしたてのレンジバイブTGやザブラミノー123Fをロストし、高額なお布施をしてしまうということもあったが、はっきりと光量が落ちてくる頃、巻き返しの部分にベートが溜り、落ち着かない様子が見えた。
 水深浅く、流れが強く、底にはウィードが点在するような場所。
 現在、Bフォロワーは何本かのストックがあるので強気の攻めができる、ということで数投し、ストライクを得る。
 「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」とキレられてはたまらないので、特に慎重にランディングすることに努めた。
 多摩川では何かと活躍する場面の多いブレードクロスシリーズだが、これまで正解はやり尽くしてきた僭称釣りウマのベテランにはひどく評判の悪いベイトである。
 このところ釣れていないので、何匹か追加しておきたいという思いはあったが、限られたスポット、プレッシャーが掛かりやすい場所である。この次を狙ったところで徒に時間を潰すだけという結果になりかねない。
 しかし、かのレジェンドのように体面は取り繕っておきたい。
 ここは「今日のオレの仕事は終了」といって、してやったりな風を装って撤退するのが賢明というものだろう。
 伝説から学んできた朕は、己の至らなさを上手く誤魔化す術を知っているのである。


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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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