上古の夢

 6月8日。

 伝説界の高祖、王倫氏。
 彼無くして、多摩川にレジェンドの誕生は無かったといえよう。
 言うことは立派でもその実はからっきし、しかしプライドだけは異常に高いというキャラクターは王倫氏が確立したといってもいい。
 そんな高祖が収められたフィルムを成増花和尚の紅蠍が持っているという。
 どうにかPCで閲覧可能な状態に加工できないものか、というところだが、紅蠍のPC環境は昔のウィンドウズを使う朕より悲惨だ。ただ所有しているだけで機能していない、機能したとしても現在では使い途の無い20年前のマッキントッシュであるためだ。
 残念といえば残念だが、つとめて事を為そうとすればほとんどが失敗に終わるということを朕は重々承知しているので、時の進むに任せるのみである。
 王倫氏を再び見ることは、多摩川のレジェンドたちの降臨が起こるより困難な状況にあるといわねばならないが、伝説界の高祖が収められたフィルムが発掘されたことは、伝説愛好家にとって殷墟発見にも匹敵するインパクトである、といえば言い過ぎであろう。

 そしてこの日、雨の予報に期待して多摩川に向かってみれば晴天。
 調布水門ポイントから一帯を眺めてみたところ増水の跡。
 平地ではぱらつく程度に降った時もあったぐらいの感覚だが、山の方では堰を開けなければならないぐらいの量が降ったのかもしれない。
 今は平常時の水位に戻ったのかもしれないが、減水の動きはよろしくない。アユやコイの濃い様子は見えるが、このような時、魚は糧を得るより、生存への行動を優先するものだ。
 
 どうしても釣りたいのであれば多摩川全体を見て打つべきポイントを探すべきだが、「おめえには冒険心が無え」というわけで、手軽に移動できる範囲に少しでも可能性を感じられる場所を求めることにする。

 ということで五本松へ。
 太い流れが一度溜り、下流側のシャローフラットで散らされるつくりなので、この一帯を仮の最下流部として見れば、川が減水の動きに入った時、この一帯で留まる個体もいるはずだ。
 泳力の強いスモールマウスや他の魚種のことはわからないが、ナマズにはあてはまるだろうと考えられた。
 ということで、まとわりつくゴミやアオミドロに悩ませられながらも流芯を引いていたところ、レンジバイブでナマズのストライクを得られた。
 しかし、フッキングが甘かったか足元でバラし。
 「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」
 独り、アナザーギレである。
 陽が落ちてきて、そろそろ激浅の巻き返しにナマズの徘徊が見られるのではないか、と向かってみればポイントには先客あり。
 仕方が無いので、広範囲に渡ってチャギンスプークJr、フラットラップで流してみたが、反応は得られず。
 「ハードだってさんざん引いたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、伝説三輪泣きしての撤退となってしまった。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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