水神修羅院

 5月30日。

 「我々は修羅である」と“我々”の一人にされてしまった朕だが、そうは言われてもただの人間でしかないので、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気の前には為す術が無い。
 結局この日は、帰宅後、一寝入りし、冒険心を発揮する気も起こらず、五時の鐘を聞いてから五本松に向かった。

 現地入りしてみると釣り人は他に居らず、おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!状態。
 今年もそろそろ夕暮れ時ともなればジッターバグが飛び交うようになるのだろうか。ナマズブームみたいなものはまだ続いているのだろうか。一時期カみちょうにナマズ狙いの釣り人を見たが、今も続けているのはどれほどの割合だろうか。トップウォータープラグをあれこれと弄ってみたところで枝葉末節のことでしかないということに気付いただろうか。
 ナマズを釣るからといって、ナマズ専用タックルを揃えたところでどうにかなるものではないから面白いのだ。

 光量もまだそこそこにあったので、ルアーをはっきりと見せないことを心がけ、流芯周りを重点的に攻める。
 マルタが引っ掛かってきたり、魚が当ってくる感触はあったが、バイトだと確信できる反応はしばらく無く、ルアーやラインに絡みついてくるアオミドロに悩まされる。
 レンジバイブを用いて、地形変化を捉えることを意識したリトリーブを繰り返しているうちにナマズの反応を得る。
 “こういうことではないか”というものが無いではなかったが、再現できなければ「おめえさん、大層な御託並べてる割には釣れてねえじゃねえか」と、修羅に罵られる恐れがあるし、何より早く眠りたい体調だったので「今日のオレの仕事は終了」と、伝説三輪式を用いて早めの納竿とした。

 ※マー語
スポンサーサイト

テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード