ガマ・オテナ

 4月28日。

 明日は世間の連休初日。
 登戸エリアには多くの釣り人が訪れるだろう。
 新参の釣り人が好物の伝説三輪氏にとっては理想的な環境となるだろうが、高まるフィッシングプレッシャーによって釣りのしづらい環境となってしまうだろう。
 まだ釣り人の少ない今日のうちに何とか釣果を得ておきたいものだ。

 登戸入り。
 風は弱く、陽気と澄み気味の水という状況。
 韓流ポイントで李立と合流。
 今日のような日は大人しい攻めのほうがよろしかろう、と、朕はスプリットショットリグで流していたが、釣果を得ていたのは巻いていた李立だった。
 巻きの釣りだから“男らしい釣り”なのか、ワームを使っているから“セコい釣り”なのか、主宰者である伝説の人が不在の今は正しい判定を下すことができない。
 朕の判定では、自分には捉えられない魚の動きを見据えて釣っているのだから、喝采するに値する。

 その後も、李立はペケニシモを釣ったり、ナイスサイズをばらしたり、と釣れそうで釣れないという状況を楽しんでいた。
 ボイルは度々起きており、あれこれと試してみるが朕にはどうすることも出来ず、解決策も見出せずであった。しかし、それを公言しては侮られるという伝説式心理に倣い、朕は「正解はお前に任せた」といって体面を保つことにつとめた。
 上がってしまった魚はどうすることもできない。ならば、上る前はどうしているのか。やはりカバー周りで機を窺っているはずだ。ということで朕は再びスプリットショットリグを組み、アウトサイドのエッジ周りをしつこく通した。
 そして釣れたのはこれで良いのか、という微妙なサイズ。
 何はともあれ、これでノーフィッシュだけは逃れることができたと安心し、ナマ師を公言しながら、今年に入ってまだ一匹も釣っていないナマズを探すため、韓流ポイントを捨て、独り上流側へ向かうことにした。

 水温も十分になり、アユの遡上も始まっている。
 流れの筋に近いシャローを徘徊するナマズが見えても良い頃ではないだろうか。
 昨年のナマズポイントに入ってみる。
 入っている魚自体が少ないという印象だったが、瀬の中でボイルが起こっていた。魚体そのものは見えなくとも、ナイスサイズのスモールマウスのものであることはわかる。産卵期から離れた個体であろう。
 ボイルの起こる場所は水深が浅く、流れも速い。がれ場のシャローでもあるので下手に近付くわけにもいかない。使えるベートは限られてしまう。
 ソルト用のウェイクベートが適切だろうと投げてみたところすぐに飛沫が上がる。しかし、ルアーには触れていない。
 反応は良い。しかし決定打に欠くようだ。どうすれば良いのかと悩んでいるうちに、陽も落ち、ボイルも起こらなくなってしまった。
 ここでの本命はナマズなのだから、と気落ちもせず観察とキャストを続ける。
 やがて、小魚のライズも目立つようになっていき、いよいよ今年初への期待が高まる、が、ナマズの反応は得られず、ナマズの存在を示す信号も捉えられず、諦めの境地に。

 ナマズ狙いを大いに外してしまったという次第だが、こんな時は「自分、根っからのバサーなもんで」という逃げ口上がある。伝説式保身の術を用ることにより「釣れなくても関係ありましぇ~ん」という気分になって、この日は終了とした。

 
 
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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