修羅と泪と僻みと三輪

 4月14日。

 この日、伝説の人に無いと非難されていた“冒険心”とやらを発揮してみようと、マルタの様子を見に行くため、プラグでの釣りをメインに仕立てたキャスティングタックルで多摩川に向かった。

 温かい南風のこの日。
 降臨跡のことが気になったりしたが、まずは東名高速下を荒らしていたマフィアが去ってからどうなったのかをこの目で見ておきたい。
 堰下エリアへ向かう途中、李立とナマズさんに会う。
 共に韓流ポイントでブラックを狙うというので「おめえらには冒険心が無え」と、レジェンドⅡ式で罵り、朕は一人堰下エリアに歩いた。

 マルタは流れの筋に沿うような形で帯をなしている。
 しかし、これほどの数がありながらルアーに反応する個体は極めて稀で、ワンダーに一回バイトしてくるのを見るのみだった。
 他に見た魚といえばコイと、Bフォロワーを追うニゴイのみ。
 瀬付きがありそうな雰囲気はあったが、この日は夜から酒宴の予定がえっており、確かめることができない。
 今後はバス、ナマズは失敗しても、しばらくマルタやエッグイーター相手のゲームを楽しむことが出来るだろうということを記憶に留め韓流ポイントに移動。

 李立、ナマズさんの他、下野さんの姿もあった。
 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、朕がお約束すれば、
 「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」
 と、李立が伝説式で返す。
 「そういうおめえさんはどうなんだよお?」
 と、朕がバギーのおっちゃんの物真似で問えば、既に三匹キャッチできたとのこと。
 そしてほとんど間を置かず四匹目、五匹目とキャッチしていく。
 「オーエスピーのルアーしか釣れないよ」と豪語する李立に対し、ここに居た一同は「突き落としてやろうか」と、伝説三輪氏のごとく泣いた。

 童威がやって来て、李立と共に降臨跡に移動。
 朕と下野さんは残り、レジェンドⅡには無かった根性を出し、ここで粘ることにした。
 頻度は高くはなかったが、ボイルも起こるようになり、表層系をあれこれ試しているうちに、フェイキードッグにバイトが出る。幸い下野さんは離れたところにいたので「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」とキレられることは無かった。
 しばらくして下野さんがストライクを得る。
 ずいぶんペケニシモな魚だな、と見ればラージマウス。
 他にもこのクラスのスモールマウスが一匹釣れたという。
 まったく釣れていない朕は、釣れない理由をハンドルのがたつきに起因する振動のせいにして己を取り繕い、帰ろうとしていたところ李立が戻ってくる。
 「40アップ釣りましたよ」
 というので写真を見せてもらう。
 ドッグX・コアユでの釣果だ。
 どうやら降臨跡では良型のボイルが発生していたようで、張良はこれより更に大きなスモールマウスを同じくトップウォーターでキャッチしていたとのこと。
 朕は「おめえらこの前までドッグX全否定だったじゃねえか!」と、三輪泣きし、一足先に撤退とした。

 去り際、童威に会う。
 こんなの釣れましたよ、と写真を見せてもらったところ超ペケニシモ。
 完全ボーズの朕は、当然のごとく半開きの涙目で「そこまでして釣りてえか?」と、Ⅰ・Ⅱ共通のレジェンド泣きで讃え、多摩川を後にした。

 ※マー語

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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