美しいとは白い尻を舐めることと見つけたり

 4月9日。

 黒人の頭蓋骨には隷属性を司る窪みが存在するという。
 カルビン・キャンディの話はデタラメばかりだともいうが、俗世の動勢を見れば、その窪みは日本人にもあるのではないかという気がしてくる。だからこそ同胞に害為す輩との関係強化などと言ってられるのだ。
 今日も他国のジェット戦闘機が我が頭上を飛んでいる。
 嫌でも入って来る世間の雑音で汚れてしまった耳を洗うため、朕は多摩川に向かった。

 雨後の日曜日。
 程よい天候。
 口ばかりの根性の人とて過ごすのに難儀すまい。
 もしかしたらお忍びで降臨されていることもあるかもしれない。
 出発しようと家を出たところ、江南の蛮人となった史進より釣果写真が届く。 
 遠い琵琶湖でのこと。どんなに妬ましくとも突き落としてやることができない。
 こんな時はどう泣けばよいのか思い浮かばぬ朕は、改めて伝説三輪氏の僻みのセンスを思い知る。
 とりあえず「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と吠えた。

 新川で鍛えた本気を実釣をもって示すべく、韓流ポイントに入ってみれば、何人かの釣り人の中に李俊が居た。
 水中で何かを負うスモールマウスを見ることはできたが、誰も反応は得られない。
 下野さんがやってくる。
 レジェンドⅢ候補者と、紅蠍大先生の知る“大将”と呼ばれる人物が同一人物ではないか、という疑惑が生じてきたので、下野さんにあれこれと訊いてみるが、決定的な確証が得られない。何はともあれ、現在、新たなる伝説誕生の予感がある。
 韓流ポイントは探れる範囲が限られてしまう状況。かといって降臨跡の印象は良くない。
 困ったものだと言い合っているうちに公孫戍こうそんじゅよりメール着信。
 現在、夏侯章、童威と共に降臨跡に居り、公孫戍が釣ったとのこと。
 また、現在は釣り座に不自由するほど釣り人が多くないという。
 それならば、ということで朕と下野さんは降臨跡に移動することにした。

 降臨跡は濁りが残っていて、風もシャローに向かって吹き付けている。
 昨年までなら期待を込めてキャストしているところだが、今年はこの一帯に対する疑念があり、キャスト時のとりあえず感を拭えない。
 しかし、雨が何かを変えたのか、地の力を信じ集中力を保っていた下野さん、公孫戍、童威はそれぞれキャッチに成功していた。
 すべてボトムを引いての釣果。
 遂にこの一帯も力を持つようになったか、と思ったがここまでだった。
 釣り人も増えてきたことにより、韓流ポイントへ移動。

 韓流ポイントには李俊が残っていた。
 我々が去った後、三匹キャッチできたとのこと。
 波立つ水面と少ない光量という状況下にあって、ボトムのスローな釣りなどやってられぬ、と朕はハード、ソフト共に表層寄りのスイミングで通したが何事も起こらず。
 夏侯章は白バレットでナマズを釣ったという話が入って来る。
 そして、朕の隣でノーシンカーリグを引いていた下野さんがバスをキャッチするのだった。
 この日、一切の反応を得られなかった朕は「オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」と伝説三輪泣きする他なかった。
 連続ノーフィッシュという憂き目に遭っている朕ではあるが、金も無いし、女(詐欺師)との付き合いも無い負け組であるため“釣りという低レベルな競争”から逃亡するわけにもいかないのである。


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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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