釣りという低レベルな競争に敗れる

 3月30日。

 この日、開封府に戻る。
 朕不在の間、登戸では民がそこそこに釣れていたと聞く。
 無釣果が続いている上、シャローに根魚の居ない会寧府で過ごさなければならなかった朕は、鍍金が完全に剥がれてしまった時のレジェンドⅡのように「殺してやる…殺してやる…」と呟いていた。

 帰宅し、そそくさと降臨跡を目指した。
 現地には蔡沢、童威、ナマズさんが居り「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、伝説式で挨拶。
 蔡沢も童威も、釣れないこともない程度に釣れているという。
 童威が早々に目の前でペケニシモを釣って見せ、こちら側からは届かない下流側のポイントに居た釣り人はナイスサイズばかりを調子よく釣っている。
 釣れる場所、釣れない場所の差は歴然であり、ブラックがだめならマルタやその他の魚種に逃げたいところだが、こちらは一層望みが薄い。

 李立、公孫戍こうそんじゅ夏侯章かこうしょうがやってくる。
 「なんだ、釣れてねえのか。だらしがねえなあ」「オレだってちゃんとやってるよ!」
 滞りなく祭祀を行う。
 コイ、マルタ、小魚の群れ、ナマズ、ラージマウスの姿まで目にし、水中が春の陽気を反映していた。
 しかし、実釣のほうは振るわなかった。
 そんな中でも李立は4匹のキャッチに成功したという。話を聞くに、魚は居るが釣れないだけ、という朕の最も苦手な状況にあるようだ。
 時間はまだ十分にあるので一同「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、伝説三輪式で泣きキレながらキャストを続けるしかない。

 やがて、誰も何も得られないまま、今日はもう終わりかという雰囲気に来ていた時、夏侯章がファイトしているのが見えた。バスではなさそうだが大魚である。
 隣の釣り人を巻き込んでの大騒ぎ。
 ナマ師の朕を差し置いて70オーバーのナマズか?と、寄せてみれば70以上は間違いなくあるライギョ。
 白線香に食ってきたとのこと。
 隣の釣り人がネットを差し出し、朕が取り込みを手伝おうと柵を跨ごうとした時、痛恨のバラシ。
 「オレだってちゃんとやってるよ!」と三輪ギレする夏侯章に対し、皆「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」と、アナザーギレで応じた。

 温かくなって魚は釣りやすくなっているはずなのに、かえって釣れなくなっていることに頭を抱える朕であった。
 
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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