保険尽くし

 3月10日。

 ワンダー60を買うつもりでカースティングに行ってみたが、ワンダー60は無かった。
 シーバスには小さく、釣堀トラウトやメバルには大きいというイメージのためだろうか。
 そこで、似たような役割を果たすと思われる、スピニングロッドで投げ易そうなシンキングのスティックベイトと、マダイ用ルアーを買ってみた。
 ワンダーならば「手堅さに走って自分らしさを見失ってると思わねえか?」と、伝説式自己批判の対象になってしまうが、実験ネタともいえるこれらのルアーを使えば“冒険心”を発揮したことになるので、この日の釣行のことが知られたとしても「お前の釣りはつまらん」と謗りを受けることは無いだろう。

 豊富な実験ネタ、伝説式保険と共に現地入りしてみれば、ナマズさん、李立、童威、若きベテランの友人氏。
 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、お約束の挨拶。
 どうやらぽつぽつと釣れているようで、期待が高まる。
 到着からさほど待たずして童威がキャッチ。
 これからアルバイトだとのことで撤退する。
 釣果を出してしまった以上「おめえはそれで悔しくねえのか」と、伝説式してやることができないのは残念である。
 更にナマズさん。
 李立。
 若きベテラン友人氏も続く。

 すべてボトム攻めの釣果であり、普段この一帯で釣れる魚よりサイズが良い。次の動きに入ったスモールマウスの一過を捉えたかのようだ。
 「釣れてるやつの真似しねえと、見えるものも見えてこねえぞ」という伝説三輪氏の名言を実践し、キャロライナリグをキャストしてみたものの、巻いても釣れる条件ができているように思われたので長続きはしなかった。
 「みんなワームやってるな。オレはルアーにこだわるよ」と、カッコつけてた人の真似をして表層系プラグを引く朕だったが、反応を得られることは無かった。

 陽が落ちて、日中に釣れた者たちは次々に帰って行った。
 朕は一人残り、日中に釣れた個体とは違うタイプの魚を求め、粘り続けた。傾向として、この魚は総じてサイズが小さい。
 しばらく経つとマニックにバイトが出たが、ジャンプでフックアウト。遠目にもわかる小ささだったが、キャッチ出来ると出来ぬでは天地の開き。
 「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」である。
 しかし、今日はあのルアーたちが釣れるかの実験だったので、釣れなかったとしても仕方のないことであり、自分がヘボいからではないのだ…と、伝説式遺産のおかげで救われた気になって納竿とした。

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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