術理の功

 3月7日。

 この日、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるようにどうにもならない眠気につきまとわれていたが、ワークを行う気力は満ちていた。
 早春ならではの良型バスの動きは見えず、ナマズの足取りはまったく掴めずにいるが、とりあえず釣れないこともない程度には釣れているので「釣りという低レベルな競争」から卒業するには及ばない。
 しかし油断は禁物だ。自分だけいつも釣れないことが顕らかになってくれば、修羅を自称する者でさえ泣いてしまうのだから。
 そこで帰宅前に玉屋に寄り、伝説式保険を購入。
 「今日はラパラのウルトラライトミノーが多摩川で釣れるかの実験」と言っておけば、ノーフィッシュに終わっても自尊心が傷付かずに済む。
 備えあれば憂いなし、ということで出発。

 ポイント入りする頃、にわかに雨と風が強くなる。
 ナマズさんが撤退するところだった。二回バイトを得て、いずれもバラしてしまったとのこと。
 「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねえんだよ!」というものだ。
 雨は収まったが、風は引き続き吹いている。寒さを感じるほどだが、この光量と波風は、日中にハードベートで釣るには好都合だ。

 バイトのみであったり、バラしたりすることもあったが、ウルトラライトミノーが釣れるかの実験は成功。
 このベイトだから釣れたというのではなく、このような状況の時に投げたから釣れた、というところだろう。
 盛んであるという感触ではなかったし、良型に見えることは無かったが、その後ワンダーで一匹追加。
 「何だ、小バスだけか。だらしがねえなあ」と、伝説三輪されそうな結果だが「今日はウルトラライトミノーが釣れるかの実験に来ただけじゃ」と、これまた伝説三輪式で応えれば良い。

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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