勝ち組伝説

 3月2日。

 気温上がらずの小雨混じり。
 ここで止まっていては、伝説の人に「おめえは根性が無え」という謗りを受けてしまうだろう。
 “オジンにはわからない新しい愛の形”のために、まだ金を貢いでいるのだろうか。そのためにまたステラを売りに出さなければならなくなっていやしないか。勝ち組でいるのも何かと大変そうである。
 朕は、勝ち組の定義とは何かを考えながら、勝ち組になる前の伝説三輪氏が君臨した多摩川に向かった。

 現地入りしたところ相模湖バサーが来ていた。
 始めたばかりとのことで、まだヒントはもらえそうもない。
 曇り空、時に弱い雨、やや濁りあり、さざ波。
 朕は表層巻き、キャロライナリグで一面を流した。
 しばらくすると、相模湖バサーが魚をキャッチしていた。
 コアユでの釣果。
 メガバス好きの三輪氏に見ていただきたかった光景である。
 曰く、表層で良いのだが、連日のプレッシャーで、それだけでは口を使わせられないとのこと。
 朕だとて、ただ実績ポイントで実績メソッド、釣れなければ小さく小さく、というような釣り方はしない釣り師だが、相模湖バサーはそこからさらに踏み込んだ次元に在り、かつ備えてもいる。
 名を付けることはなかったが、確信する。この人こそ張良であると。

 表層で良い状況ではあるが、朕は相変らずその先に進めずにいた。
 多少足りなくても、概ね合ってさえいれば何とかなる、という朕のスタイルは通用せず、シビアに突き詰めている張良が再びのキャッチ。
 同じく表層というところまで行きながら、その先に進めなかった己の不明を思い知らされた。

 同じ舞台に立ちながら、自分だけ何も出来ず「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と言う。「楽しみ方は人それぞれ」と言いながら、異常なまでに勝敗にこだわり、勝負できるだけの技量は無く、敗れるべくして敗れているのに、認めず、改めもせず、あくまでも己を貴い処に置こうとするのが伝説式。
 恥の何たるかを知る朕には用いることができぬものだ…という訳で、連続ノーフィッシュの悔しさを持ち帰ることにした。
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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