もうひとつの降臨待ち

 2月28日。

 登戸名物降臨の見込みが無い平日。
 一方で、江三子が来られない日であれば、一流企業とされる会社の通行証を首から提げた人が釣人に様子を尋ねて歩く光景は見られるかもしれない。
 生ける伝説は三輪氏一人だけではないので、平日だからといって悲しむこともない。

 現地入りしてみれば、一部には平日とは思えないだけの釣り人が見えていた。
 ついさっき一匹釣れたところだという相模湖バサーに会う。今年と去年までの様子を論じ合い、朕は自分には見えていない重要事項を知ろうとする。
 朕と相模湖バサーがポイントに着いたところ、先客に、李俊とセニョール、ナマズさんが居り、李俊は既に三匹キャッチしたとのこと。
 程なくして蔡沢さいたくが現れる。
 下流域から様子を見てきたとのことで、現在のマルタの位置を教えていただいた。マルタの付く瀬がどこかという確信は無いが、バスが駄目だった時の逃げ道はそろそろできそうな気配だ。
 風の様子を見て攻め手を変えてみたり、ポイントを変えてみたりとやっていたが反応は得られない。
 予報では終日北からの風のはずが、実際は南からの冷たい風。ここで良いのか悪いのかの判断がつかないままキャストを続けていたところ、李俊がロッドをしならせていた。
 アイシャッドのただ巻きでのヒット。
 居並ぶ者たちは、ここで良いのかと期待し、それぞれキャストにも気合が入っていたが、結局この一尾だけだった。

 夕刻近付く頃、王孫賈おうそんかが現れる。
 今日はマルタを釣ってやろうとしていたが、姿は見てもまだ釣るのは無理だったとのこと。
 相変わらず次の一尾が出ない。
 冷たい南風も相変わらず。
 上流側を見れば釣り人も減っている。
 ここに居ても進展が無いのだから、ということで朕は上流側に移動することにした。
 
 移動してみたところ、侯嬴こうえいを発見。ここからは隔たりがあるので揖の挨拶をするのみ。
 完全に陽が落ちてからも魚が足を止めそうなスポットを探してはキャストを続けていたが、この日、朕は一切の反応も得られることがなかった。
 他人の釣果であったとはいえ、魚の写真を撮っておいたのは正解だったと思うと同時に、あそこは「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と泣きキレておくべきだった、と伝説への祭祀を怠ってしまったことを反省しての終了となった。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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