肥龍の拳

 2月18日。

 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気は、娑婆漬けにされる生活を余儀なくされている以上防げない毒というものだ。
 毒を少しでも薄めんと、一寝入りしてからの出発。
 ベイト溢れる降臨跡に、かつての主宰者を呼び戻すには、こちらがつとめて控えめな行動をしなければならない。
 という訳で、この日もエリアを定めず、ただ多摩川に向かうだけにした。
 昨日、一気に上がった気温と、強く吹いた南風の余韻はまだあるのか、或いは今朝の冷え込みで損なわれてしまったのか、大いに気になるところだ。

 道中、コンビニで興味深い商品を発見し、円天を散財する。
 いちばん見たいのは、ブルース・リー愛に満ちた第一作だが、残念ながらあったのはこれだけだった。
 チャック・ノリスなら“地獄”、セガールなら“沈黙”同様、サモハンなら“デブゴン”程度の括りなのだろう。

 川沿いの景色を見る。
 予想通り、伝説三輪氏のベイトに満ちている。
 降輪跡を避けてポイントに入れば、見知らぬ釣り人たちの他に張横、セニョール、江三子の姿あり。
 釣れているのはウィンディサイドにキャストできる釣り人たちだけで、我々の立つ一帯にはほとんど魚が入って来なかった。
 マニックへのチェイスを見たり、遅れてやって来た李立がペケニシモな一尾をキャッチしたが、単発で勢に乗じた釣れ方ではなかった。
 「おしゃべりしてないで釣りしなよ!」と、アナザー氏がここにいたら怒られていただろうが、釣りしてないでおしゃべりするしゃないような状況が続く。

 どうやら上流側に侯嬴こうえいが来ているらしい。
 相変わらず有力なポイントが空かないので、朕は張横とセニョールが撤退したのを機に、侯嬴を探しに行った。
 風向きも北風からやや南に変わったので、流れが変わるかもしれないという期待もあった。

 駄菓子菓子…。
 侯嬴に会うことは出来たものの、釣りの方はまるで進展が無く、「多摩川は見えてくるものが無いのう」と、三輪式にぼやいての納竿となった。
 さて、あっちはどうかと公孫戍こうそんじゅに結果を尋ねてみたところ「オレが考えなしにやってると思うか?」と、レジェンドⅡな返答。

 魚は釣れなくとも、今日はデブゴンを見る楽しみがある。
 サモハン・キンポーなら当然日本語吹き替え版だ!と、再生してみれば、その声は水島裕ではなかった。『殺破狼』のシリアスなマフィアの親分役の時でさえ、サモハンの声は水島裕だったというのに…。
 最近吹替えが行われたのか、サモハン=水島裕が出来上がる前の時代のものなのか。
 廉価版DVDは、作品の解説があまりにも無さ過ぎて、オタクの心を満足させることができないのが残念でならない。

 ※マー語
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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もしかして

いつも登戸にいる2メーターくらいある巨人さんがドラゴンさんですか?
もしそうなら今度声かけてみます。

Re: もしかして

もし自分が、二メートルもあったら今頃はプロレスラーとして名を馳せていただろうなあ…。

残念ながら中肉中背のただの人であります。
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dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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