おめえらこの前までスティッコー全否定だったじゃねえか!と泣く

 1月23日。

 昨日、にわかに温かくなったが、今日になってまた冷え込んでしまった。
 「おめえは根性が無え」と罵られていた朕ではあるが、罵っていた本人よりは間違いなく根性があるし、娑婆から解放された翌日であるので、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなる類の眠気もすっかり抜けている。
 防寒の備えをしっかり施し、多摩川に向かう。

 降臨跡に来てみれば、冷たい北風が川面を波立たせている。
 遠方に侯嬴こうえいらしき姿が見えたが、そちらのポイントは飛ばし、始めから韓流ポイントに向かった。
 途中、ナマズさんに会う。
 「イモはいいねえ」という。どうやらここ最近の釣果はバスもナマズもヤマモトワームによるもののようだ。
 ルアー釣り師としては順当な伸びだが、このまま進み、ルアー釣りへの理解を深めれば深めるほど三輪氏の言葉が空疎なものに感じられるようになるだろう。
 朕はレジェンドⅡの好物がまた一人消えていくことを恐れた。
 ほどなくして童威が現れる。

 風と寒さがルアー操作を妨げ、釣りが必要以上に難しいものになっている。
 ボトムはゴロタを束ねている素材が繊維質のため根掛りを誘発しやすく、重めのシンカーを用いたリグやディープランニングのハードベイトを使うことが出来ないことも釣りを難しくしている。
 ベイトのタイプが合っているかどうかよりも、根掛からずに引いてこられるということがここでのベイト選択の第一条件である。
 やはりウエイトなしでワームを沈めるのがベストだが、風にラインを流されて狙いのコースを引いて来られない。
 結局、手持ちの中ではスティッコーをスプリットショットリグに組んだものが使い易かったので、「スティッコーでバスが釣れるかの実験」にもなるからとこれで粘ることにした。
 寒い夜だった。
 童威のタックルはガイドやスプールが凍り付いている。
 そんな状況にあっても「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、根性を振り絞り、今回は朕がチャンスをモノにすることができた。
 ペケニシモではあったが、スティッコーが釣れるかの実験は成功。
 ニゴイしか釣れないスティッコーといって笑っていただけに、「おめえらこの前までドッグX全否定だったじゃねえか!」と激昂した人の心境を少し理解できた気になっての納竿となった。

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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