覇者待つ会盟の時

 12月25日。

 この日、ザ・タックルボックスの店長と倪雲げいうん多摩川に来ることになっていた。
 伝説跡で店長と合流。
 いつものごとく名物三輪は見えない。

 まずはスモールマウスが安定して釣れている韓流ポイントへ案内。
 ポイントには張横が居た。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、伝説式の挨拶。
 我々はゲストにこの一帯の概容を説明しつつ、キャストしつつ、四方山話をしつつという感じで過ごしていると、倪雲、セニョール、下野さんがやって来る。
 反応は得られていなかったが、一同は釣りに没頭できる時間を楽しめていた。それというのも「今日は○○が釣れるかの実験」という伝説の遺産があればこそである。
 続けて「オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」と言いたいところではあるが、釣りに来ている以上、釣果は得たいという思いは根底にあり、釣れないからには場所違いだろう、ということで伝説跡へ移動してみる。

 温暖ではないが、晴れて穏和な日曜日である。
 訪れる見ず知らずの釣り人は多い。レジェンドⅡの大好物がそこかしこに在るという感じだ。
 下野さんが夏侯章かこうしょうを伴ってやってくる。
 夏侯章もザ店舗時代の客であり、この再会によりアナザーレジェンドもまた客として来ていたことを知る。
 嘘つき、ビッチが跋扈する娑婆を離れた“ここだけバスバブル”な仙境を楽しむ我々だったが、この地を象徴する伝説諸氏の姿がないのはいささか物足りなくはあった。
 「何だ、釣れてねえのか。だらしがねえなあ」という罵倒を浴びずに済むのだけが救いである。
 童威が現れる。帽子を被っていない顔を見るのは初めてのことなので、最初は何者か気付かず、妙に改まってしまう朕であった。
 
 陽は傾き、寒さを感じられるようになってきた頃、これまで黙々とキャストを続けていた倪雲が空腹に耐えられぬ、と敗北宣言。
 「おめえはそれで悔しくねえのか」と伝説三輪すべき場面だが、ここはゲストであることを鑑み、「お疲れ様です」とやわらかに対応。
 これを機に二人のゲストは撤退。釣果は得られずとも、厳しいのはもとより覚悟の上でのこと。案外来易いということを喜んでおられた。
 入れ替わるようなタイミングでセニョールがやって来る。
 ジャークベートで二本のキャッチに成功したという。またしてもキスラーである。
 ワームじゃなくルアーで釣ったわけだからレジェンドなやっかみの言いようがない。またしても昭和の荒技で写真をちょうだいすることにした。
 セニョールは満足の体で帰路に就いた。

 再び韓流ポイントへ。
 セニョールの実績ポイントである。
 ジャークベートのレンジで食ってくるのであれば、陽が落ちてプレッシャーも和らいだことだし、ライトリグのしびれる釣りをする必要もなかろう、とCDラパラやワンダーもどきを巻き続ける朕だったが反応は得られない。
 しかし、魚はそこにいて、動いていたのは確かである。
 隣でセンコーをキャストしていた下野さんがスモールマウスをキャッチ。
 今回は予め構えていたので、無事キャメラに収めることが出来た上に「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、吠えることができた。
 更に夏侯章が諦めたポイントからも一本追加したとの報が入る。
 次いでこのとき、夏侯章の隣に居た童威がキャッチ成功。
 夏侯章、「突き落としてやろうか」の発言権を獲得。

 李立がようやく現れる。
 ライブベートを捕獲しに行くというので、その手法を見せてもらうことにする。果たして朕も取り入れるべきかどうかを見極めるためである。
 釣りたければあらゆる方法を試みるべきだし、そもそも朕はライブベイトフィッシング愛好者、というところだが、そのプロセスの手間を見て、やはり朕には手出し無用の領域だと知る。
 しかし、これは目には見えない世界を想像する上での良い機会となった。

 まず、田家の二子が去った。
 「おめえは根性がねえ」と伝説式で罵る朕であったが、程なくしてCD7をロストし気力が萎え敗北宣言。
 「釣れるまで帰らん。お前も付き合え」
 と叱咤する李立であったが、ここは「釣れなくても関係ありましぇ~ん」と、心にも無い強がりを言って撤退する朕であった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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