夜霧のハウスマヌカン

12月17日。

 先日もハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない事情により、ワーク可能な時間を有していながら不意にしてしまった。
 一方、若きサマナの李立は空いているわずかの時間を惜しむようにワークに勤しみ、狙いはブラックだと言いながら、しっかりと釣果を得ていた。
 当然、朕は「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、半ベソである。

 かくして、ようやくこの日、ワーク可能な体調を取り戻し、「新川で鍛えた本気を実釣をもって示す」だけの気力が湧いてくる。

 現地入りしたところ、好天に恵まれた土曜日であるにもかかわらず、名物の三輪車は見られなかった。昼の早い段階だから仕方がないか、と、実釣のことを考えることにする。
 昨晩から今朝にかけて気温は1℃まで下がった。今は陽気に包まれているが、シャローより水深のある場所の方がよろしかろう。
ということで地勢的に湧水が絡んでるのではなかろうかと思われる韓流ポイントに入ってみることにする。

 韓流ポイントには数名の先客。
 「みんなワームやってるな。オレはルアーにこだわるよ」
 と、ワームもルアーであるということも知らずにかっこつけてた兄さんの名台詞をキメてクランキンとジギングで進む。
 一通り流してみたものの、結局反応は得られず、見えた魚もコイだけだったことにより、「多摩川も飽きてきた」と伝説三輪し移動。

 伝説跡。
 今日も名物の三輪車は見られなかった。
 「おめえはそれで悔しくねえのか」
 反応を得られず、諦めて引き上げようとする李立にぶちかましていたらしいが、言った本人こそこれで悔しくないのだろうか。
 「我々は修羅である」「やれるか?じゃねえ、やるんだよ!」とも言い放っていたものだが…。
 そんな登戸名物不在のまま、伝説跡で丹念な探りを続けてみたものの、一瞬スプーンを追うニゴイの姿が見えただけだった。
 ナマズさんが来ていたので話を聞いたところ、今日はまるでだめだが、先日レアリスバイブでナマズを掛けたがフックを折られてしまったという。
 「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」である。てめえが釣れてないことなどお構い無しなのが伝説式。
 ナマズさんはイモを速引きしていたので、使い方を教授しようかと思ったが、これ以上三輪氏のマーケットを荒らすのもどうか、ということで踏み留まった。

 再び探りを続けていると「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、レジェンド式威嚇とともにセニョールと李俊が現れる。
 荒川帰りとのことで、バスは撃沈したが、セニョールがジャークベイトでニゴイを一本釣ったという。
 今日はコイ科しか動けないぐらいに厳しいのか。
 「なぁーにやってんの!」
 アナザーな威嚇と共に江三子も現れる。
 伝説跡北門には侯嬴こうえいの姿あり。
 顔役を除いては粗方顔ぶれは揃った。
 ここでは公孫戍こうそんじゅが小バスを発見し、反応を得ていたがフッキングには至らず。
 諦めが入り始めていた我々は「レジェンドⅡとアナザー、もし見えれば」を題材にして机上戦を行っていた。
 光量が落ちてきた頃、童威どういが現れる。李立の手下だけあって若い身空でありながら、相当な釣り気違いであると知る。

 17時を機に、李俊とセニョールは撤退。
 朕と江三子、そして童威は韓流ポイントへ向かい、新川で鍛えた本気を実釣をもって示すことにする。
 回収したルアーを触った感じでは伝説跡より水が温かい気がした。気のせいであるにせよ、こういったことは集中力を保つための材となる。
 夏侯章が「当たった」と言い、一瞬周囲が色めきたつも「根掛かりだった」と訂正。混沌氏の術も、まだ神性定まるまでには至ってないようだ。
 李立登場。
 しばらく丸一日釣りのできる日がない、と嘆いていたが、その代わり金は貯まる、と前向きだった。
 ボトムの釣りに倦んでいた朕は比較的根掛かりの少ないシャローフラットを狙ってCDラパラを投げる。わかってない時はラパラをひたすら投げるのが経験から生まれたしのぎ方だ。
 空腹を覚え帰りたくはあったが、伝説三輪語の浸透している現在、「おめえは根性がねえ」と罵られるのが目に見えているので、誰かが帰りを口にするまで耐えることにする。
 そんな時、下野さんがバイトを捉える。
 今日は全員ノーフィッシュで終わりか、という空気の中でのキャッチ。
 朕もキャメラを構えた。
 この一尾で、一同活気付き、朕にバイトの感触。
 小型ながらスモールマウス。
 久しぶりのルアー釣果を喜ぶ。
 その後も、夏侯章、童威、李立がバイトを捉えていたがフッキングが決まらず、夜も更けてきたということと、明日もあるさということで一同解散となった。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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