失敗のコーリングアップ

 10月5日。

 先日、ザ・タックルボックスの開店準備を手伝いつつ、トライリーン・ビッグゲーム20lbを仕入れる。
 常連客の一人、上青も訪れ、バスフィッシングの諸々の話に興じ、リバーゲームに於けるレンジバイブの素晴らしさについて論じ合った。
 また、登戸界隈で追うことに限界を覚えている朕にとってきわめて有用な情報を提供していただいた。
 そこは台風以降でもレンジバイブを投げていれば、ナマズ、スモールマウス、コイのいずれかが釣れているとのこと。
 
 迎えた当日。
 上青に教わったポイントに行ってみようと思っていたものの、今日もまたハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気のため本気で眠ってしまい、李立からの電話で起こされる。
 そういえば自分一人では吟味しきれぬ“実験ネタ”を渡すので、釣りに行ける日があったら連絡してくれと李立に言っていた。それが今日だったというわけだ。
 かくして“実験ネタ”を携えて登戸に向かう。

 雨の降り出しそうな平日の夕刻前。
 見知らぬ釣り人は居るには居たが、さすがにこの程度では伝説三輪氏を迎えるには不足だろう。
 李立は朕の到着直前にスモールマウスをキャッチしたとのことでノーフィッシュを免れ、実験という名の伝説式保険に頼らずとも良い状態になっていた。 
 朕もナマズを捨てブラックを釣ろうと構えたが、ボイルを見ることはあっても足取りは掴めず。
 事態に進展が見られないため、李立が江三子のポイントへ行こうと提案。
 勿論、二つ返事である。
 というのも自分主導で釣りを続け、結果ボーズに終わってしまったらヘボいと思われてしまうが、他人の案に乗ってノーフィッシュなら己のヘボさ加減はうやむやになり、更に「おめえが良いって言うから来てみたけどよお…釣れねえじゃねえか!」なんてブチキレれば疑惑は完全に揉み消すことができるからだ。
 二つの伝説を見てきた朕に抜かりは無い。

 江三子のポイントへ。
 ここでのレギュレーションを聞き、いかに江三子が釣りを楽しんでいるかを知る。
 「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」という台詞は本来このような人たちが言うべきものだった。一番ガチだったうえに釣れない人が言っていたからお笑い種になってしまうのだ。
 キャストを続けながら、あちらの伝説やこちらの伝説の逸話を語っては、我々は「釣りという低レベルな競争」を楽しんでいた。
 しかし、結局反応は得られず。

 朕と史進が予定している来週の霞釣行が、史進が休日を取れるかどうかで難航しているという話をすると、李立は土日なら休めるとのこと。
 場合によっては朕単独で行くことになるかも知れないと思っていたが、容易ならざる状況だった場合、フェラルキッドの力は心強い。もはやキッドという年齢ではなくなってしまっている李立だが、ショーン・マイケルズはおっさんでもハートブレイクキッドなんて呼ばれていたし、リック・フレアーもネイチャーボーイだったので問題は無いだろう。
 次週霞釣行確定。 
 今月も霞でバス釣りができるということにより、ノーフィッシュ、ノーバイトに終わっても泣きキレずに納竿できた朕であった。

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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