泣きっ面に修羅

 9月27日。

 先日は日曜日で、朕も休日であり、伝説降臨の可能性も秘めていたが、長潮を理由に伝説跡への参内を拒否した。
 しかし、伝説語録にはアングラーを鼓舞するものがあり「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」という名台詞に刺戟されたかどうかは不明だが、準サマナの史進が桂川でトラウトをキャッチしていた。
 ゴミが目立ち、ロケーションは最低の渓流だが魚影の濃さは魅力だそうである。
 川崎が海ドブなら、こちらは山ドブといったところであろうか。

 かくして釣行当日。
 昨日、少々雨が降ったものの、ようやく落ち着き、気付けば秋という感じだ。日は短く、キンモクセイの香り漂う。
 例によって、ハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気のため、出発は夕方近くになってしまった。

 登戸到着時は光量十分で川の様子を一通り見ることができた。
 流れは強く、水量は多いが状況は落ち着いているようで、魚の姿も方々で見られた。
 見知らぬ釣り人も何人か来ており、突然の伝説三輪氏降臨にも対応可能になっていた。
 魚の反応といえばザブラミノーを追うコイと、スイムベートもどきを追う小型のラージマウスを見るのみ。

 まったく魚が居なかったのかというとそうでもなかったようで、相模湖バサーはバラしてしまったがトップとアンダーショットリグで何度かバイトを得ていたとのこと。
 アタリさえなかった朕ではあるが、ここは己のヘボさを棚に上げて「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と伝説三輪すべきところであろう。

 夕暮れから日没にかけてチャンスがあるかに思われたので旧第一ワンドから馬の背周りで粘ってみたが、コイが活発に動き回る様子が見えるだけだった。
 「釣れなくても関係ありましぇ~ん」と、心にもないことを言っておどけて見せていた伝説三輪氏の胸中やいかばかりであったか。
 とはいえ、薄っぺらな化けの皮が剥がれたぐらいでいじけてしまうことも無いだろうに、と思いながら納竿とした。


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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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