キャットフィッシュハンター渡り

 9月14日。

 昨日はライブキャメラに増水の様子が映っていたが、今日は平水位。
 川の水路化が進み、増減水の動きが極端に速くなったような気がしている。
 平日であるため、伝説三輪氏の降臨はまったく望めないこの日だが、川の雰囲気を知るために登戸に入ってみることにする。

 現地入りしたところ、既に濁りは抜けており、テトラ帯に20クラスのスモールマウスと30クラスのラージマウスを見る。
 流れに接したテトラをテキサスリグ、オープンウォーターをトップという具合に流してみたが反応は得られない。
 大きく育ったアユ、ボラのスクール、テトラ帯や対岸シャローフラットに見える無数の小魚たち。
 釣れる魚は見えないが、魚影はから濃い。
 しばらくすると蔡沢さいたくが現れた。
 健脚の士が見た台風後の多摩川の変化についてが語られる。また、この日使うシンカーは初めて使うものだとのことで、今日はこれで釣れるかの実験である、と、さりげなく伝説式保険も掛けていた。
 更に、一目で異国人とわかるおっさんが近付いてくる。
 誰かとも思えば平服のセニョールだった。
 今年の多摩川について論じ合ったのち、スペイン語のレクチャーを受ける。これにより、ヒデとロザンヌはロザンテ、ガンビーノはカンビオンと正しく認識された。
 朕は「グラシャス」と言い、セニョールは家路に就いた。
 釣りを再開する。
 蔡沢の足元付近に30クラスのスモールマウスが二尾現れることにより、にわかにンションが上がる。
 駄菓子菓子…。
 ライトリグを使う蔡沢にも、フェイキードッグを使う朕にも何も起こらなかった。ここで、それぞれ気になるポイントへ行くということになり解散。

 朕はいよいよ浸かりして中州に渡ることにした。
 果たして正解の場所に辿り着けるのか、期待は裏切られることになるのか。登戸、中野島堰間に留まるのか、他流域へ足を延ばすことになるのか決断する時である。
 新川で鍛えたという百敗熟練釣師はよくこう言っていた「やってみなきゃわかんねえじゃねえかよお!」と。

 渡渉開始。
 先日、小学生らしきガキめらが渡っていたので膝ぐらいまでの水深かと思っていたが案外深く掘られており、流れも強い箇所があった。両手が荷物で塞がっているので慎重に歩くことが求められた。
 それにしてもあの童っぱども、なかなかのものだわい、と感心する。
 中洲一帯はコイ、ベートフィッシュの魚影が濃く、ついに当りの場所を見つけたか、と期待し、時間の経過を待つ。
 ところが、ナマズの気配は一向に感じられず。
 いや、それは勘違いというものでただ反応を得られていないというだけのことかもしれない。
 というわけで「もしかしたら来てるかもしれねえじゃねえかよお!」と、レジェンドⅡばりに“虚仮の一念”とやらで一帯を打ち続けてみたが徒に疲れるだけとなった。

 はあ、やられポンキッキだぜ、と帰宅したところ施恩より電話が入る。
 仕事上がりにドブへ行き、約二時間の間にフッコ七本、セイゴ二本をキャッチしたという自慢だった。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」
 当然のように泣きキレた朕であったが、現地には施恩一人しか来ておらず、文字通り“ポイント独り占め”だったとか。
 羨ましくはあったが、原付や電車ではドブまで行く気にはなれぬ。世捨てに伴う不自由さというものだが、努めて今を変えようという気は無いし、そういうことは身を滅ぼす元凶となるものだ、と潔く叶わぬ欲を捨て去った。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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