再訪伝説跡

 9月6日。

 川が普段の状態に戻っていくかのような感触を得た昨日だが一部を捉え全体を判断するのは危険である。
 この日は時間にも余裕があったので各ポイントを見て歩いて張り付く場所を決めることにした。

 調布水門ポイントから流芯ポイントにかけてを歩く。
 流れは強く、激浅ワンドだったコイ科ポイントは流れが通り抜けるようになっておりポイントとしての力を損なっていた。そして上流に進むほど魚影が薄くなる。 また、白濁りも残っていた。
 干上がりかけた小さな水溜まりには大量のエビが取り残されている。
 まだこの一帯には先日の台風の影響が色濃く残っているようだ、ということで移動。

 五本松。
 ベートフィッシュの群れが散在しながら護岸沿いに見える。フェラガモ水路には数匹のコイが固まってサスペンドしている。動きが普段の様子とは違っていた。
 風強く、光の色は秋のもの。
 汗ばむ陽気の中にはあったが、朕の目にはこの一帯の景色が寒々しく映った。
 移動である。

 結局、昨日の手応えを恃みに登戸に張り付くことにする。
 名物の降臨は望めぬ日ではあるが仕方がない。
 カバー周りにベイトフィッシュは居たが、昨日ほどの規模は無く、散ったような印象。
 馬の背、対岸のシャローフラットにも小魚が跳ねるのが見える。
 さざ波立つ水面に、捕食を行うスモールマウスを二度見る。
 一通り、ペンシルベートやジャークワームで流してみたが反応は得られず。
 やはりこういったことは頻発するぐらいでなければ厳しいか。
 だからといって、ボトムワーミングやライトリグで待つ気にもなれないので、スモールマウスを捨て、瀬下の緩みにナマズがやって来るのを待つことにする。

 旧第一ワンド中洲に見覚えのある風体の釣り師が現れる。向こうもこちらを知っているかのようだ。
 と、やはり侯嬴こうえい先生だった。
 台風以降はまだ釣れてないとのことだが、今年は138本のナマズをキャッチしたとのこと。何と朕の四倍近い数字ではないか。さすがは信陵君に招かれるだけのことはある。
 もしワンドで隔てられていなければ、半泣きで突き落としてやったことだろう。
 それではまたいずれ、ということでそれぞれのポジションに戻る。

 光量が落ち、下げの効き始める前後一時間を特に集中して手を変え、品を変え、とやってみたがこの日は一切の反応を得られずに過ぎてしまった。
 どうやら見失う時期の泥沼に足を突っ込み始めたようである。

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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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