伝説釣魚台にて待つ

 8月23日。

 先日の土曜日、釣行機会を得る。
 登戸名物、熟練百敗釣師の伝説三輪氏降臨の可能性を秘めた日ではあったが、朕はレジェンドⅡいうところの「ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなった」級の、どうにもならない眠気のため多摩川行きは適わず、目が覚めたのは翌早朝だった。
 見れば李立は多摩川で。
 トラウト専門になったかとばかり思っていた史進はバス殺しの郷、埼玉で。
 という具合にそれぞれ釣果を得ていたのだった。
 せっかくハンドルのがたつきに託けて、釣れないのは自分がヘボいからではないという方向に持っていけたはずなのに、これでは実力より遥かに高いプライドはぼろぼろである。
 必然、泣きキレる。
 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と。

 昨日は荒天のため、あらゆるワークを行えずにいたが、睡眠時間だけは存分に取れた。
 そのため、珍しく午前から釣行可能となる。
 伝説三輪氏降臨をまったく見込めぬ平日ではあるが、ライブキャメラの画像を見た感じでは登戸がポイントになっているように見えたので、登戸伝説跡に向かうことにした。

 現地入り。
 水勢は強く、水量も多い。
 カバーにはテキサスリグ、旧第一ワンドの溜まりにはプラグと進んで行ったところ、フッキングは決まらなかったが第一ワンド周りでナマズのストライクを得る。 水面に出るナマズの姿を見ることもできた。
 日射しは強いが、濁り、水位ともに味方している。
 しかし、やがて水位は下がって行き、雨が降りだしたのを機に一時帰宅とした。

 再び登戸へ。
 流量が落ち着き、堰が閉められ水位が上昇に向かえば旧第一ワンドの緩みは再びポイントになるはずだ。
 作業行程は先ほどと同じもの。使用ベイトをやや変えるぐらいの変更しかしない。
 李立が現れる。
 このところ出れば必ず釣果を得ているとのことで「二回連続ボーズなし!」自慢など話にもならないようだ。
 先日の琵琶湖の話など聞きながら水位の回復を待つ。
 機が訪れるまでひたすら巻いたり落としたりを続けるしかない。
 そんな中、李立が“立ち木千本バス一匹”の功を成す。
 一流しするだけでも骨が折れるのに、よく集中力を保ったものだ。伝説三輪氏には「おめえは根性が無え」と言われていたものだが、根性の無い者にできることではない。
 程なくして堰操作のアナウンス。
 流れが変わるのを待つ。
 先日に比べベートの量が圧倒的に少ない。
 これを見て李立、今回の増水の規模が大きかったので、このポイントが洗われ、粗方の魚が流された、若しくは他のポイントに避難してしまったのではないか、と、朕が集中力を保つために敢えて目を逸らしていた事実を明らかにしてしまった。
 もはや集中力は保てず、朕は、自分だけ釣れなかったことにより伝説三輪氏のように不機嫌になり、半泣き状態で「突き落としてやろうか」と凄むことにした。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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