Making the Road

 8月1日。

 平日になってしまった。
 伝説降臨の夢はまた来週に持越しである。

 まずは昨日ロストしてしまったザブラミノー123Fを補充しなければ、ということで、カースティング稲田堤店に行ってみた。
 しかし、ジップベイツの品揃えは八幡山店より少なく、かろうじてあったザブラミノー139Fを買ってみた。「今日はザブラミノー139Fが多摩川で釣れるかの実験」という伝説式保険にはなる。
 ジップベイツは絶望的だったが、レアリスバイブは充実しており、レギュラーで使えそうなカラーとプリスポーンバスに有効なカラーのものの他、Zマンなるシャッドを模したームを買い、ペチット散財。
 店を出たところ李立よりメール着信あり。
 五本松対岸に入るとのこと。
 朕はこの日、調布、五本松ルートに入るつもりでいたが嗅覚は向こうのほうが遥かに上である。釣果を確実なものにしたければ便乗したほうが得策だろう。また、近いうちにあのポイントの進入可能範囲を拡げなければならないと思っていたところ。
 ちょうどよい機会かもしれない、ということで、朕は予定を変え五本松対岸に向かうことにした。
 もし釣れなかったとしても「おめえが良いって言うから来てみたけどよお…釣れねえじゃねえか!」とレジェンドギレして八つ当たりすればむやみに高い自尊心は傷つかずに済むというもの。
 朕は己を知る前にキレてしまう伝説三輪氏のことを思い出しては、笑いをこらえながら五本松対岸を目指した。

 まだ陽は高く、夕刻まで時間があるので叢を踏みしだき、道を作った。これにより広範囲に見通しが利くようになり、釣りの精度を上げられることだろう。
 一通り道を拓いた頃には「シューッ、あじいっしゅよ」と、マーするほどの状態になっていた。
 道を拓いた先には李立がひょっこり居てキャストしている。
 朕はその涼しげな様が小面憎くてならず「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、伝説三輪氏のような泣きの激怒で応対した。

 実釣開始。
 “実験ネタ”であるザブラミノー139Fにコイのバイトはあったがフッキングまでには至らず。
 「やっぱ123Fじゃなきゃ釣れない」などとたわけたことを言いつつ流しながら感じたことは魚食ゴイの少なさ。一帯にまんべんなくアユは居るが、密度は調布激浅ワンドに比べれば低い。もともと魚食性の弱い個体が多いからなのか、アユを食い易い状況ではないからかなのか。
 結局、関東巨鯉倶楽部は成らぬまま夕刻を迎える。

 ナマズ狙いを始める。
 視覚情報と日中見た地形を元に魚の通りそうなところを定め立ち位置を決める。
 下流側に入っていた李立が魚をヒットさせているのが見えた。
 トップウォータープラグでの“男らしい釣り”で関東巨鯉倶楽部達成。
 どの辺が男らしいのかは不明だが、ザラパピーでの釣果ならレジェンドⅡに謗られることも無いだろう。
 朕はといえば「釣れましたか?」「アタリはあるよ」状態に悩まされ続けていた。
 いつの間にか李立が近くに来ていたので様子を聞いてみたところ二匹のナマズを釣ったとのこと。
 反応は何度もあったが釣れたのはこの二匹だけだという。
 「で、おめえさんは釣れたのか?」と、伝説式上から目線で訊かれた朕は「タイダルにも、ザラにも、ウェイクミノーにもバイトはあったさ!でも釣れなかったんだよ!」と、レジェンドⅡのように泣きキレてみせた。
 ページを飾る写真はあるし、レジェンド遊びも楽しめている、が、自前の写真も欲しいところ。
 魚は入ってきていて、活性も悪いわけではない。
 こういう時こそ伝説三輪氏がよく口にしていながら、本人にはまるで無かった“根性”とやらを出すべき場面だろう。
 ルアーローテーションをしていくうちにチャガースプークにしかりとしたバイトが出る。
 久しぶりの本命釣果に一安心。
 瀬を打っていた李立がこちらにやって来る。
 スモールマウスの40アップを掛けたが、ジャンプ一発でばれてしまったとうなだれた様子。
 心優しき朕は「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と、慰めの言葉をかけてやった。

 魚の積極的な反応に対し、釣れた数はあまりにも少ないという悔しさはあったが「多摩川で2回連続ボーズなし!」である。我々は伝説の人の連続釣果記録に並ぶことが出来たことを喜び、解散した。

 ※和歌山県某地方の魚獲りのプロはワームをこう呼ぶ
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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