低レベルな競争を満喫する夕べ

 7月9日。

 土曜日。
 登戸か、あるいは他のエリアか。ひょっとしたら丸子かもしれない。
 この週末、伝説三輪氏に遭遇できた者は幸運である。新川節、変態タックルでのバス釣り奇譚、冒険譚をとくと聞くことができるであろう。

 何はともあれ、先日壊したBフォロワーを補修しなければ、ということで高修釣具店に寄る。
 メガバスやラッキークラフトのルアーが処分価格でワゴンに置かれていたが、まったく興奮しなかったところに、自分もすっかりルアーに擦れてしまったのだな、としみじみ感じた。しかし、釣りにかける情熱は構えずとも持続されているようなので、今まさに恒常の道に在る状態なのかもしれない。
 バスバブル時代のベイトに心踊らすことは無かったが、実験ネタを求める欲求は旺盛で、フラポッパーとアワビ貼りスプーンをヘボ隠しの言い訳、否、伝説式保険として買ってみた。

 かくしてBフォロワーを補修し、実験ネタのバーブを潰したり、いくつかの手を加え、ボックスに加える。
 弱い雨が降り続く。川の様子がどうなっているのか気になるところではあるが、今日もまた、ハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気で一時ダウン。
 目が覚める頃、李立より今日はどうするのかの問合せあり。五本松の様子を見てから考えようということで合流の運びに。

 五本松への到着はほぼ同時だった。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」とレジェンドギレする機会を失った朕は「オレの楽しみを潰すんじゃねえよ!」と、伝説三輪氏のごとくキレた。

 雨は上がり、水位は微増程度。多少濁りは入っていたが、申し訳程度。カバー効果を期待できるものではない。
 フェラガモ水路にニゴイ、ナマズの出入りは認められたが数は少なく、ルアーに反応はしても食うまでには至らない。
 しかし、李立はしっかりとバイトに至らしめ、ナマズをキャッチしていた。
 誰も釣れてないうちは和気藹々、豪放磊落な好漢ぶりを示していたが、先に釣られてしまった。自分には釣れる気配すらない。あの新川で鍛えた自分が遅れて始めた者に、しかもこいつにルアー釣りを教えたのは自分なのだ。そんな心理が働いてか、己のヘボさを考慮することなく、「突き落としてやろうか」と凄んでしまうのである。
 伝説三輪氏の逸話は尽きることは無いが、次のナマズが来る気配も無い。
 見える個体にはいずれもプレッシャーを掛けすぎてしまったようだ。

 完全に陽が落ち、フェラガモ水路から本流側へ移動。
 水位が下がり、魚のポジションが変わった気配があったためだ。
 李立や施恩と共に釣りをするデメリットは釣れる魚を先に釣られてしまうということだが、微細な変化をいち早く捉え次に打つべき手を示してくれるというメリットもある。

 水面の変化を目や耳で捉え、その周辺を打つ。
 対象魚の意識がどこへ向かっているのかを考えるのはいつでも重要なことである。
 そういったことをおろそかにし、何故ナマズにノイジープラグが有効なのかを考えられずに釣りを続けるなら、その人はいずれレジェンドⅢになってしまうだろう。
 水面の変化を観察しているうちに、コイの波紋かナマズの波紋か粗方判別できるようになってくる。
 波紋で捉えられるナマズはやる気があって、フッキングに至らしめきれるかどうかは別としてルアーへの反応は良い。
 李立はここで二本のナマズをキャッチ。
 レジェンドチャートのチャガースプークだ。
 これを手にした当初は「別のカラー無かったの?」と、レジェンドⅡと同じ物は嫌だと不平を漏らしていたものだが、今や手放せないナマズ釣り必携のベイトとなっている。
 続いてサイズダウンしたが朕もキャッチに成功。
 ついにルーハージェンセン・ウッドウォーカーにナマズの血を吸わせてやることができた。

 結果、型、数ともに李立の圧勝だったが、自分も釣れていたのでレジェンドⅡのように荒れることもなく…というよりも、たかが釣りであれだけ激昂する三輪氏ってオレらが話になんないぐらいガチだよねえ、ということで解散となった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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