嗚呼!毘沙門高校

 7月5日。

 史進より、またしても丹沢での釣果自慢が送られてくる。
 今回は「最近買った、スミスの3ピースロッドが釣れるかの実験」と、しっかり伝説式保険に加入しての釣行だったという。
 保険のおかげで、大胆な試みにも挑戦できると伝説式を絶賛。
 かようにして伝説三輪氏の威光は彼の地でも煌めいていたのだった。
 当然朕もレジェンドII式で返答。
 「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、いかにも興味の無いことのように振る舞った。

 以前から気になっていた『フューリーロード』のヒットに便乗したような、クソ映画臭ぷんぷんのDVDを買ってみた。
 “V8を超えた8パチモン”という帯のコピーに反応してしまったのだ。
 驚くべきことに、これはイタリア製ではなくアメリカ製である。
 この先の楽しみをひとつ手に入れ安心したせいか、この日も帰宅後、ハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に襲われ、多摩川入りは17時頃になってしまった。
 また、明日の朝が早いため「釣れるまで帰らん、お前も付き合え!」 というわけにもいかず、実験ネタを用意する時間を惜しみ「お前の釣りはつまらん」な構えで臨むことになった。

 激浅ワンド。
 コイ、ニゴイは相変わらず多いが、目に見えるベートは普段より少なく感じられた。
 先日の猛暑から急激に気温が下がり、人間には快適に感じられたものだが、変温動物はそうはいかないだろう。この浅場に小魚が見えない理由の一因である。
 瀕死のアユがコイに追われているのを目にしたので、コイ科たちの魚食モードは相変わらずかと思われたが、反応は鈍く、チェイスを見るのみ。やはり周辺に大量のアユの存在が無ければ厳しい。

 流芯ポイントも岸際にベイトの姿を見ず。
 太い流れの中はどうか、とリップレスクランクを流すが手応えを感じられず。
 ベイトが居なければ、フィッシュイーターは容易く口を使わないとか、そもそも魚が入って来ていないといったことが考えられた。

 五本松。
 微弱ながら雨がぱらついたこともあってか、ポイント独占状態。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、半泣きで恫喝し、ポイントを横取りしたはいいものの結局シーバスを釣ることのできなかった伝説三輪氏を思い出し、一人で笑ってしまった。
 光量の落ち込みに伴い徘徊するナマズは見えるようになったものの、反応を得てもフッキングにまでは持ち込めず、結局ノーフィッシュに終わる。
 今回も「相模湖で○回連続ボーズなし!」 と、伝説式奇蹟の鬼の首級獲りを決めたかったところだったが、ついに打ち止めとなってしまった。
 あれがだめなら次はこれ、という具合に、まぐれに頼らず、現状を知り、その中での高確率を求めるゲームを楽しみにして見ている人は嘆息しているかもしれないが、まぐれでしか釣ることができなかった人は「やっぱ新川で釣ったことのねえやつは大したことねえなあ…オイ!」と、己の比類なき釣れなさを棚に上げ、気を吐いているかもしれない。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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