伝説元年のオクラホマ

 5月19日。

 昨日、「ステルストラップが多摩川で釣れるかの実験」は失敗に終わった。
 今日は「AVS662MFが多摩川で釣れるかの実験」である。
 エイビッドは少し前まで使用していて、その特性についても知っている。にもかかわらず、歴史に学ぶ朕は伝説式保険に加入した。
 この日は義士と合流予定。
 既に五本松エリアに入っているとのことで、スモールマウスの出入りが見えているという。

 五本松入りし、義士と合流。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」
 これは伝説の時代にあって、遅れてきた来た者が先行者に対してとるべき礼である。
 「今日はこの前買ったアメ竿で釣れるかの実験」と、義士も保険を掛けていた。義士のタックルはいかにも“ネタ”を好む伝説三輪氏が喜びそうなもので、この場にレジェンドIIが居ないことが惜しまれた。
 スモールマウスのボイルを見ることはあったが、軽く流す程度で反応を得られるぐらいでなければ集中力が保たない。
 スモールマウスだけを意識しているわけではなく、ハードベイトでの釣りを成立させるのが第一の目的なので、より強いブラインド効果の期待できる上流側の流芯ポイントを目指すことにした。

 「この前釣れた」激浅ワンドから流芯ポイントに至るまで、そこかしこでアユの群れが見られから期待が持てた。
 コイの他にニゴイの姿も時折見える。コイの魚食化が目立たない今、早々にニゴイを得て多摩川勝者になりたくはあったが、狙うと釣れなくなるというのが憎々しい。

 流芯ポイントは付いている魚が居る可能性、常時新しい魚が入ってきて足を停める可能性の両方があり得る場所である。底には石が沈んでおり、テキサスリグが最も効率の良い攻め手かと思っていたが、リグとラインが別の場所でスタックし、予想以上にストレスとなった。
 結局、ラインがベートをリードしながらリトリーブできる巻きの釣りを展開することにする。
 頻繁には程遠いが、何度かのバラしの後、朕は関東巨鯉倶楽部を達成。
 ジャクソン・鉄板バイブそのものが決め手になったのか、後付けのティンセルが良かったのか、コイ相手に考えてみようとは思わないが、とりあえずエイビッドで釣れるかの実験は成功である。
 しかし、このポイントではこれまでで、やがて「多摩川は見えてくるものが無いのう」などレジェンド語が出る頃には夕刻も近付いていた。

 激浅ワンド。
 風は肌寒さを覚えるほどになっていたが、このワンドが生きる向きに吹いていたので腰を据えることにする。
 ベートは濃く、コイ、ニゴイの動きも活発。偏光グラスが効かなくなるぐらいの頃、朕がストライクを得る。
 ナマズの感触だったがバラし、ラインにはぬめりが付着していた。

 ふらりと蔡沢が現れる。
 先ほどまでやや下流に居り、今日はスモールマウスをキャッチしたとのこと。
 健脚の説士は各エリアの事情に明るい。中には昼間でもナマズがトップに出るエリアがあり、王孫賈などはそこでトップウォーターゲームを楽しんでいるとか。
 と、義士が魚をヒットさせていた。ニゴイだという。
 さて、どんな伝説的僻みを言うべきかと考えながら近付いていったところ、バラしてしまう。
 朕は「だらしがねえなあ」と、多摩川で知り合った釣客の中で最もだらしがなかった人の言葉で罵った。

 「メシなんて食ってられるような状況か?」
 もしこの場に伝説三輪氏が居たならそう凄まれてしまうだろうが、レジェンドIIのようなガチさが無い我々はメシを食って解散とした。

 ※マー語
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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