西村 立川ローカる
4月3日。
朕が蝦夷地でや られポンキッキとか、け ろけろけろー状態にあった頃、関東のサマナたちは春の釣りを満喫していたのだった。
義士は登戸でスモールマウスを。
史進は芦ノ湖でトラウトを。
いずれも羨ましい釣果ではあるが、自分はろくに釣れていないので「お前ら、新川で釣ったことないよな。大したことねえな…オイ!」と、レジェンドⅡ式にぶちきれてうやむやにしてやった。
かくして、しばし間を空けてのホーム、多摩川へ。
日曜日である。
伝説三輪氏が登戸に降臨する可能性を秘めた日だ。登戸を訪れる新顔に強烈な個性を浴びせる勇姿を再び拝んでみたいものだと思いながらも、この日朕は登戸を避けた。
というのも、登戸エリアのハイプレッシャーぶりは聞き及んでいたし、ソフトプラスチックのスローな釣りをせずとも釣れる魚が動いている季節になっているからだ。
また、バス以外の魚種を狙いに行って釣れなくても「自分根っからのバサーなもんで」という素晴らしいヘボ隠しの言葉を伝説三輪氏が遺してくれている。
というわけで、ナマズを狙うつもりで宇奈根エリアを目指すことにした。
現地入りしたところ、釣り人は遠く対岸に一人見えるだけで、双方の与えるプレッシャーを気にしなくても良いだけの距離が取られていた。
目に見えるベイトはそれほど無かったが、生命が花開いていることを示すものはそこかしこに見られた。
開始早々にサミー100ソルトモデルをしつこく追うスモールマウスが居たが、結局ルアーに触れることなく何処かえへ消え去った。バス用のサミーを使えば釣れたかというと、そういう問題ではないだろう。
その後、これといった兆しは捉えられず、ちょっとした変化を取り上げてはオープンウォーターを巻いての“虚仮の一念”、カバー周りにジグヘッドワッキーを入れての“マゾい釣り”という具合に一帯を流していく。
途中義士が合流し、朕は蝦夷地とこちらの違いについて肌で感じたことを大いに語った。
いったい、語りの時間が多くなるというのは状況を把握できていない場合に起こりがちなこと。これはまさにそれだった。
あれこれと話し合っているうちに、夕刻も近付いてきたので再び集中してのキャスト再開。
レンジバイブを結び、流れの変化、地形変化を拾いながら丁寧に引いてきているうちに、対岸のシャローフラットから一段深くなっているポイントでストライクを得る。
久しぶりのまともな釣果を逃したくないので、万全を期すため上流側に居る義士にランディングを手伝ってもらおうと見てみればこちらのヒットには気付いてない様子。
自力でやるしかないか、とグリップを口に突っ込もうとしたところフックアウト。
50そこそこのナマズだったが、これで意気消沈。
遅れて義士がやってきて、どうだったかというので「オレだってちゃんとやってるよ!」と、ちゃんとやれてないレジェンドⅡのようにキレてみせた。
同日、登戸エリアに入っていた秦明はきっちりスモールマウスをキャッチ。
完全にスポーニングに入り、釣り難くなっていたとのこと。
この先、朕の釣りはますますスモールマウスに通用しなくなっていくことが見込まれる。
そしてこの日より、完全に意識がナマズに向かった。
※マー語
朕が蝦夷地で


いずれも羨ましい釣果ではあるが、自分はろくに釣れていないので「お前ら、新川で釣ったことないよな。大したことねえな…オイ!」と、レジェンドⅡ式にぶちきれてうやむやにしてやった。
かくして、しばし間を空けてのホーム、多摩川へ。
日曜日である。
伝説三輪氏が登戸に降臨する可能性を秘めた日だ。登戸を訪れる新顔に強烈な個性を浴びせる勇姿を再び拝んでみたいものだと思いながらも、この日朕は登戸を避けた。
というのも、登戸エリアのハイプレッシャーぶりは聞き及んでいたし、ソフトプラスチックのスローな釣りをせずとも釣れる魚が動いている季節になっているからだ。
また、バス以外の魚種を狙いに行って釣れなくても「自分根っからのバサーなもんで」という素晴らしいヘボ隠しの言葉を伝説三輪氏が遺してくれている。
というわけで、ナマズを狙うつもりで宇奈根エリアを目指すことにした。
現地入りしたところ、釣り人は遠く対岸に一人見えるだけで、双方の与えるプレッシャーを気にしなくても良いだけの距離が取られていた。
目に見えるベイトはそれほど無かったが、生命が花開いていることを示すものはそこかしこに見られた。

その後、これといった兆しは捉えられず、ちょっとした変化を取り上げてはオープンウォーターを巻いての“虚仮の一念”、カバー周りにジグヘッドワッキーを入れての“マゾい釣り”という具合に一帯を流していく。
途中義士が合流し、朕は蝦夷地とこちらの違いについて肌で感じたことを大いに語った。
いったい、語りの時間が多くなるというのは状況を把握できていない場合に起こりがちなこと。これはまさにそれだった。
あれこれと話し合っているうちに、夕刻も近付いてきたので再び集中してのキャスト再開。
レンジバイブを結び、流れの変化、地形変化を拾いながら丁寧に引いてきているうちに、対岸のシャローフラットから一段深くなっているポイントでストライクを得る。
久しぶりのまともな釣果を逃したくないので、万全を期すため上流側に居る義士にランディングを手伝ってもらおうと見てみればこちらのヒットには気付いてない様子。
自力でやるしかないか、とグリップを口に突っ込もうとしたところフックアウト。
50そこそこのナマズだったが、これで意気消沈。
遅れて義士がやってきて、どうだったかというので「オレだってちゃんとやってるよ!」と、ちゃんとやれてないレジェンドⅡのようにキレてみせた。
同日、登戸エリアに入っていた秦明はきっちりスモールマウスをキャッチ。

この先、朕の釣りはますますスモールマウスに通用しなくなっていくことが見込まれる。
そしてこの日より、完全に意識がナマズに向かった。
※マー語
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