紀伊 那智勝浦ローカル

 3月2日。

 再びノーフィッシュが続くようになってしまったが、伝説の時代を生きる者として、「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、レジェンド節も高らかに登戸へ向かった。
 マルタを探りに行くにはまだ早く、ナマズを狙うには気温水温の上昇が足りない。
 潮回りは冴えず、上昇の気象でもないこんな日は流れの筋を通るスモールマウスに望みをかけてみたい。風が水面をかき乱すような状態になる見込みもなかったのでーム用のタックルだけ持った。

 現地入りしてみると、平日でありながらも釣り人の数はそれなりに多かった。平日でも伝説三輪氏の活躍の場があることを喜ぶ。
 アンダーショットリグを組み、打つべき場所を見定めて行く。
 何とかチャーリー・ブリューワーのアームで釣りたくはあったが、結局釣りの醍醐味という点でスピードワームの使用がメインになってしまう。
 程なくして李立到着。
 現在の感触を聞き、スモールマウスは望み薄だと判断するやラージマウスのうろつくというポイントへ移動。
 朕は入れ替わり立ち代りでプレッシャーを与え続けられている魚より、ベイトが目に止まれば食ってくる回遊中の魚を狙う方が易しいだろうと考え、ラージマウスのことは考えの外へ置いた。

 上流側にセニョールの姿を発見。
 セニョールもノーフィッシュが続いているという。
 エリアを外しているのなら、打開のために他エリアに移動して改めて探りを入れるのが良策ではないかと思いながらも、面倒臭さが勝って出来ないのが四十代組の弱点である。
 あまりにも釣れる気配が無いので、朕がセニョールと知らず会っていた頃の昔話や、多摩川以外のフィールド、バス以外の魚種の話に感けているようになっていた。
 朕が、タイメン、パポーン、パイク、パーチといった日本では釣れない魚たちを釣ってみたいと言ったところ、もし朕が巨万の富を得ることがあったなら是非自分をレイクバカラックやオリノコ河に通訳として連れて行ってくれ、とセニョールは言った。
 朕は「謹んで承った」と答えた。
 
 一方、ラージマウスを狙いに行っていた李立はというと、一帯には釣り人が四、五人居り、かかるプレッシャー著しく、ルアーに反応させるだけでも精一杯だったとのこと。一帯にはニゴイも数多く居て、ニゴイを釣って多摩川勝者になることも試みたがあえなく敗れたという。

 「お前ら、大層な御託を並べてる割には釣れてねえじゃねえか」
 自身の力量はともかく、他人の失敗には容赦の無いレジェンドⅡの雄弁を思い起こしたところでこの日は終了となった。

 ※和歌山県某所でのソフトプラスチックベイトの呼称 
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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