伝説感涙日

 2月23日。

 おめえは根性がねえ、と罵られていた朕は、上昇の気配が感じられない今日は部屋に篭ってネットゲームでもしながら不幸な身の上の女の子と知り合うのも良いかな、と考えていたが、そんなものはどうせ詐欺師のたぐいだろうと思い直し、多摩川に行くことにした。
 それほど寒さを感じないが温かいというわけでもない。南からの風も助力になる質のものではないように感じられる。
 この程度の風ならソフトプラスチックの出番が多くなるだろう。かといってスピーディーな釣りがまったく不要になるともいいきれない。
 今日もトゥータックルで臨むことにする。

 「この前釣れたから」なポイントに入り、アンダーショットリグを打つ。
 しかし、シンカーが捉える底質が前回の感触とは違い、柔らかいものになっていた。先日の雨で様相が変わったと見ていいだろう。
 上流側には複数の先客があり、李俊、セニョール、侯嬴こうえいの姿が見える。
 彼らへのレジェンド流あいさつは後回しにして、まずは拠り所となるカバーを発見するのが先だ、としつこくキャストを繰り返していたところバイトがあった。しかし、トリックワームでは長すぎるのか、ベイトに歯型をつけられるのみ。
 その後は何事もなく過ぎていたため、レンジメタルを一流しして移動。

 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、レジェンド泣きして上流側へ。
 まだ誰も釣っていないとのこと。
 李立が到着し、下った状況のままであるとはいえ、誰か一人ぐらいは釣るだろうという布陣になる。
 「正解はお前らに任せた」と、朕はレジェンドなヘボ隠しの他力本願をし、リップレスクランクとジャークベートで伝説三輪氏いうところの“男らしい釣り”に専念した。
 
 そして何事も起こらず夕刻を迎える。
 レジェンドⅡいうところの“マゾい釣り”をしていた者たちに「釣れましたか?」と問うたところ「アタリはあるよ」との返答。で、釣れたんですか?といえば「アタリはあるよ!」と返ってくるのみ。
 そんな状況にあって、李俊だけは足元バラしで唯一スモールマウスに肉迫したという。
 誰も釣れなかったことを悔やむ一同だったが、その結果を知れば伝説三輪氏の胸だけは晴れるかもしれない。
 「やっぱ新川で釣ったことのねえやつは大したことねえなあ…オイ!」と。
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tag : ルアーフィッシング 多摩川 バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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