投石・突落しを祀る

 2月21日。

 予報を見れば最低気温はさほど落ち込まず、最高気温は16℃まで上がる、となっている。風は北西で強く、先週のような炸裂は無さそうだが、釣れないこともないように思われたので、気温の上昇する昼過ぎに登戸に向かってみた。

 現地入り。
 風は見事に理想とは逆方向に吹いている。気温はそれなりに高いはずだが、熱はすべて強風に持ち去られているような感覚である。
 釣りのし難いフィールドコンデションだが晴天の休日だけあって釣り人の数は多い。伝説三輪氏がその威を振るうにはうってつけの景観が広がっている。
 ポイントに入り上流側を見れば江三子の姿。特に確信めいたものがあるわけでもないので、まずは彼らに話を聞いてみようと上流側に向かう。
 途中、侯嬴こうえい先生に会う。今日は一本キャッチできたとのこと。このポイントで釣れたということは魚がシャローに入ってきていると思っていい。
 下野さん、公孫戍こうそんじゅ夏侯章かこうしょう、セニョールといったいつもの顔ぶれはどうかというと不発とのこと。
 最初に朕が打とうとしたポイントの方が良いのか。
 朕と夏侯章は登戸エリア中間地点に移動。
 アンダーショットリグとキャロライナリグをローテーションしながら沖側と手前を打ってみるが反応は得られない。

 やがて義士、李立、秦明のほか、度々顔を合わせるアングラーも現れ、ここだけバスバブルな雰囲気を醸し出す休日の登戸エリアとなっていた。
 しかし、肝心の“ヌシ”は長期不在である。
 吐いた唾を飲む達人が一向に現れる気配が無いので、再び釣りに集中する。
 とはいえ、風の強さは難敵である。
 ベイトをイメージ通りに引いて来れない上、釣りの醍醐味(キャスティング)も満喫できないことにより、集中力も途切れがち。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、伝説三輪氏的虚勢を保とうと努めていたところ、上流側を打っていた秦明が「厳しいのう」とレジェンドⅡし、タックルを解き始めた。義士も「オレはガチじゃねえからよお」と、撤退を宣言。
 朕は「おめえらは根性がねえ」と、これまたレジェンド式で見送った。

 上流側の様子を見に行ったところ、李立は食い損ねのナマズを掛け、侯嬴こうえい先生は50アップを釣ったとのこと。
 朕は伝説の時代の史官として、彼らに「突き落としてやろうか」という賛辞は忘れなかった。朕の目の前で釣っていたなら「おめえは釣り過ぎだ!」と、石を投げてやるところなのだが、それができなかったのがいかにも悔やまれた。

 結局風向きは終始変わらず、ただひたすら巻く“虚仮の一念”も、じっくりとボトムをトレースする“マゾい釣り”も通用しなかったため、「何だ、釣れなかったのか?だらしがねえなあ」と、ほんとうにだらしがねえ人に罵られることを覚悟の上で撤退することにした。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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