遺風堂々

 1月30日。

 今日も「セントクロイ・プレミアで釣れるかの実験」とレジェンド節をかまし、メインラインをPE40LBに落として多摩川に向かった。
 出発は16時を過ぎており、既に陽は傾いていた。新川で鍛えた本気を実釣をもって示したいところではあるが、釣果を得られるかどうかは甚だ疑問でもあった。

 登戸入り。
 土曜日の今日も伝説三輪氏の痕跡は無い。他人に「根性がねえ」と言ってた割にはぞんがい根性が無いようだ。
 残念ではあるが気を取り直し、1/2オンスシンカーのキャロライナリグを試す。
 メインラインを細くしても飛びは悪く、バックラッシュも頻発する。比較的軽めのベイトもこなせるフィッシュイーグルⅡのスイムベイトロッドと違って、マスキー用ともいわれるプレミアの適応範囲はそれほど広くないようだ。やはりそのポテンシャルを確かめるにはリップレスクランクがメインベイトとなるマルタ遡上期を待たなければならないだろう。
 李立が現れていう。
 「ロッドが悪いんじゃないんですか?」
 朕は待ってましたとばかりに、
 「オレのニーズには合ってる」
 と、レジェンドⅡな負け惜しみでひきとった。
 さて、一服と懐をまさぐってみると、釣具以外の一切合財を忘れてきたことが発覚。
 折りよく下野さんも居たので「文子ぶんし、わたくしめ、愚かしくも所持品のもろもろを忘れてきてしまいました。どうかわが窮状をお察しくださいますよう」と朕がいうと、「それは難儀なことである」と、煙草一服の恩義をかたじけのうした。
 ちなみに“下野さん”は字であり、本名は田文という。
 今日の様子を聞いてみたところ、李俊が48センチを釣っただけで、他に釣れた者は見なかったとのこと。
 既に夕刻である。一同に諦めと弛緩のムードが漂っている。しかし、こんな時に夏候章かこうしょうがファイトを始める。ロッドは1800円の安物だ、とご満悦。
 しかしラインはしっかり14LBで余裕の様子。
 測ってみれば惜しくも48には届かない47センチ台。
 夏候章の功を讃え「夏候さんは新川では釣ったことないよな。大したことねえな…オイ!」と、レジェンドギレを贈った。
 
 完全に陽が落ち、下野さんと夏候章はポイント移動、李立は撤退したが、朕は一人残ってキャストを続けた。
 オレはおめえらと違ってガチだからよお、というわけである。
 しかし、いかな工夫をしてみても、飛距離の改善はならず、アンバランスタックルの不利を改めて思い知らされての撤退となった。
 実験は失敗。
 かつてない連続ノーフィッシュの闇、深く、濃く…。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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