BUGGY THE GREAT

 1月14日。

 今のスモールマウスを釣るために知っておくべきことを教わり、少し希望が見えてきたような気がしてきたものの、フィールドの状況は下がり続けているようだ。
 一昨日までは反応を得られない日は無かったが、昨日はまったく反応を得られなかったという李立からの報告が入っている。
 だが、このエリアに魚が集まっているのは確かなのだ。今こそ「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」を使うべきときであろう。

 登戸入り。
 魚の通りそうなコースを意識してのボトム引き。
 秦明から受けた教えの通り、力なく漂うハゼを演出しようと、今回はベルズのパドルテールグラブを用意した。バスバブル黄金時代の名品である。
 水深のあるカバー周り、流れの効くポイント、シャローに続くカバーを、1/8オンスシンカーのテキサスリグで探っていたところ、流れの効く岬状のカバー周りでバイトが出る。
 フッキングにまでは至らなかったが、回っている個体が居た。

 下流部に入っていた李立が現れる。
 湧水が効いていると目されるあの一帯でも反応を得られなかったとのこと。
 今、我々はメガバスの取材日のような状況に対しているようだ。
 こうなると、確信も予測も無い、偶発的な事故でいいから何とか釣りたい、とレジェンドⅡいうところの“虚仮の一念”とやらでキャストを続けるのみ。
 そして幸運は起こらず迎える終了の時。
 登戸名物の思い出などを語りながら、釣れなかったのはジグヘッドワッキーも、1オンステキサスも、ビーフリーズ78Sも投げなかったからだろうなどとたわけたことを言いながら解散となった。

 1月15日。

 スモールマウス狙いに光明が見えたかと思いきや、冷え込みの続く日々。
 やはり攻撃的ムードに入る時期まで、朕にスモールマウスは厳しいか。しかし、このような状況ではナマズはもっと厳しいだろう。
 レジェンドⅡのように、己の釣果はさておき「多摩川はもう飽きた」と、さも悟ったかのようにキメるのが賢明なのかもしれない。
 今回は厳しい寒さに耐えるため、遂に上下モモヒキを装着。これで「釣れるまで帰らん!お前も付き合え!」と威されても大丈夫であろう。
 
 今日も岬状のカバー周りから下の一帯を探る。
 魚の状態、居場所はまったく掴めていない。ただ、通りそうな道、居そうな変化を探すのみ。
 スローなボトム攻めだけではなく、反射的なストライクも拾えるものなら拾いたいというわけでジギングスプーンやブレードベイトも使った。
 下流部に入っていた李立より釣果報告が入る。
 とりあえず釣れる魚がいるということか、というわけでめげずに探りを続ける。
 上流側から来るアングラーに声を掛けられる。
 下野さんだった。
 下から上まで探り歩き、下流部で一尾キャッチしたとのこと。
 やがて李立もこちらに現れ、天候の変遷と魚の動きについて話し合うが、だからといって現状を打開する新しいものが出てくるわけでもない。
 日没後、寒さはいよいよ厳しさを増し、ナントカテックかなんかのモモヒキをしても耐え難くなってくる。そこへバックラッシュ、根掛りと続き、遂に集中力が切れる。
 こりゃ、釣りという低レベルな競争から卒業し、ネットゲームでもやって不幸な女の子と知り合おうか、などと言って解散。
 レジェンドⅡが居たら「おめえは根性がねえ」とか「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と罵られるかもしれないが、寒さはいかんともしがたく鼻水を垂らしながら帰路に就いた。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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