ヒム(といってもアダム・ウォーロックのことではない)

 12月23日。

 先日、川崎ドブメバルへの誘いを受ける。朕は同日夜、所用があったため参加できず、悔し紛れに「オレにかまうな、上手い連中と仲良くやってくれ」と、レジェンド泣きで断るしかなかった。
 そして、ドブに行った“上手い連中”の一人、秦明はアジとアラカブを。
 もう一人の“上手い連中”李立は日中に多摩川でスモールマウス、夜はドブでカサゴとメバルをキャッチしていたのだった。
 「突き落としてやろうか」と凄んでくる気違いも居ないので、大いに楽しめたことだろう、と朕は羨んだ。
 更に翌日、レジェンドⅡ言うところの、誰でも釣れるヌルい発勁で機を捉えた史進が炸裂させていた。
 表層で際限なく、と思えるような釣りを体験できたとのこと。
 さすがに、釣果を得られていないだけでなく、釣行の機会も得られていない朕はここで「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、レジェンドギレをキメなけらばならなくなった。

 さて、景気の良い仲間の釣果を見せつけられるばかりで、当の朕はというと、シタデルの中でうなだれるニュークス状態の日々を過ごしていた。経過はどうあれ、ニュークスは望み通りフューリーロードで派手に散ることができたうえ、騎士道までまっとうできたが、朕は天候がワークに適している時には所用が控えていたり、異常に眠かったり、せっかく養っても天候に恵まれなかったりと、ついに扉が開かれることは無かった。

 そしてようやく機が訪れたこの日。
 予報を見れば雨のうえ、気温は上がらずという状況。タイドグラフを見れば、中潮で夕方の下げの曲線が素晴らしい。水の動きが緩いシャローは風ひとつですぐに終わりそうだが、机上のデータを見た限りではまったく悪いというほどでもなさそうだ。
 とはいえ、朕の行動可能圏内に適切な場所を見つけられていないのは問題だ。
 少しでも好条件のエリアを求めていけば、水温が下がり続けていく中、水深、水量が確保され、太い流れが通っている五本松エリアは比較的安定した環境にあるといえる。カバー要素の少なさがこのエリアを常時一級たらしめられないという弱さもあるが、これより先は伝説の「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」を用いて進むしかない。
 エリアは決まった。
 さて、どのタックルで行こうかと迷っていたいたところ、李立より登戸へ向かうとの連絡あり。
 朕は、五本松に向かうが、もし伝説の三輪バギーが現れるようなことがあったらそちらへ駆けつける、と返答し、クランキンスティックにタトゥラUSAを載せ家を出た。
 キャスティングタックルにしたのは釣果は得られずとも、釣りの醍醐味(キャスティング)だけでも楽しめるようにしておきたいという配慮からである。

 時折雨がぱらつく肌寒い曇天。
 昼時だというのに、少しも気温の上昇は感じられない。上下をGETT聖衣で固めてきたのは正解だった。
 現地を上から下まで見て歩けば、コイの姿はちらほらと見え、対岸シャローからブレイクラインを引いてみれば伝説の“めんなさい!”ヒットが度々あった。
 環境が悪化しようと平然としているコイのふてぶてしいまでの強さが際立つ。これに比べればバスは脆弱で、ナマズは繊細だ。
 釣りの醍醐味は存分に堪能できてはいたが、一向に釣れる気がしないので手を休め、登戸の李立の様子を窺う。
 張横がスモールマウスを一匹キャッチしたとのこと。しかしながら、向こうも魚の気配が希薄なうえ、登戸名物も見えることなく、李立自身も気力が萎えている様子だった。
 朕は陽が落ちる頃までキャストを続けたが、その後は“ごめんなさい!”さえ出来ず、結局「レンジバイブだってカリブラだって散々引いたさ!でも釣れなかったんだよ!」とレジェンドギレをキメて終了とした。

 ※ スレ掛かりのこと。レジェンドⅡがかつて中型のコイをスレ掛かりさせ、上下に走り回り、周辺の釣り人に「ごめんなさい!ごめんなさい!」と詫びながら、やっとのこと取り込むに至った故事に発す。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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