伝説のビーフリーズ78Sポイント

 12月18日。

 今年の収穫といえば、デストロイヤー・霧雨にステラ以外のリールセッティングでは、シェイクした時にハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなる、ということを知ったぐらいか。
 リールは壊れなきゃいいぐらいにしか考えていなかった朕の不明を思い知らされた。もしかしたらステラだったら獲れてた魚はもっと多かったのかもしれない。或いは霧雨というロッドに限った話なのか。
 真実は伝説という異次元の中だ。

 温暖が続いた二日目の昨日を行きそびれ、寒さが戻ったこの日に多摩川に向かうこととなった。というのも、先日、義士がMHスピナーベート仕入れ、この日多摩川で受け取ることになっていたためである。
 帰路を急いでいる頃、既に多摩川入りしていた義士よりメール着信あり。
 風の収まった登戸でのキャッチとのこと。
 ここは「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、レジェンドギレで賞賛。そして、現地にルアーマンは義士一人しか居なかったらしく、まさにポイント独り占め状態であったという。 

 帰宅後、準備を済ませ、出しなに、ぞんがい登戸が良いのではないか、と朕が訊ねたところ、風がいつ強く吹き晒すかわからぬので、先日立てた予定通り宿河原堰下エリアでよろしかろうとの返答。

 かくして宿河原堰下へ。
 このエリアの魚のストック量に期待はできない。何故なら、ポイントと他のエリアを繋ぐ諸要素が貧弱であるためだ。
 現在は、上から落ちてくるベイトを待って居ついている個体があるかどうかにかかっている。
 堰直下のプールでベイトを漁っている数羽程度の鵜だけがキャストを続けるうえでの恃みという頼りなさだが、こんな時にレジェンドたちの言葉が生きてくる。
 「おめえらはそう言うけどよお、もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお」とか「オレはよお、釣れなくてもフィールドに立ってルアーキャストするだけで満足なんだよ」といったありがたいお言葉たちだ。
 彼らの思い出と共に、朕は「今日は堰下でバスプロショップスのクランキンスティックが釣れるかの実験」といって、ノーフィッシュをくらった時にヘボいと思われないための口実をレジェンドに倣って用意した。

 釣り場を見渡せば、フィッシングプレッシャーは皆無と言っていい状態にあったが、厳しくなった自然環境の与えるプレッシャーは相当なものであろうと感じられた。
 眼下を死にかけているか、あるいは死んで間もないスモールマウスが流れていく。
 義士が到着し、遅れて李立も現れる。
 李立など、完全に釣果を捨て、新調したテクナのベートフィネスロッドの吟味をしている。それこそレジェンドⅠの「オレはよお、釣れなくてもフィールドに立ってルアーキャストするだけで満足なんだよ」状態である。
 そっちがⅠなら、こっちはⅡで行くぜ、と朕は「虚仮の一念」でキャストを続ける。
 途中、コイのスレアタリか?という感触を得るが、ルアーを回収したところリーダーにナマズがアタックした痕跡が残っていた。
 「まあよお、オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」
 と、落ち着き払ったふりをしていると、李立から
 「ロッドが悪いんじゃないんですか?」というツッコミが入る。
 朕がどう答えるか、李立と義士の期待に満ちた視線を感じたので、ここは裏切らぬよう「オレのニーズには合ってる」と答えてみせた。
 結局、日没まで続けたが、ここでは誰も釣れず、「おめえがいいって言うから来てみたけどよお、釣れねえじゃねえか!」と、お互いに責任をなすりつけ合いながら終了となった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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