バギーナイツ

 12月4日。

 午後の下げ潮時間帯に、一応魔法の発生が見られる。瀕死の状態にケアル程度の効力で、期待は持てないが「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」という、虚仮の一念とやらの元に多摩川に向かってみた。
 この日、既に多摩川入りしていた義士より、登戸は気配が無いので堰下へ向かうとの報あり。そこで朕も堰下を目指すことにした。

 釣り場に入る前に、堰直下のプールを見たところ、多数のコイ、60オーバーのニゴイ一匹。他に目に付く魚は居ない。

 釣り場に入り「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、義士に剪払。
 一帯を上下してみるが見える魚はコイのみ。
 この一帯の地形もフラット部が広がっている。魚は通っても、ストックしておける要素が無いという印象だ。
 施恩がこれから来る、との連絡をよこすが、レジェンドⅡに知れたら「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と言われる結果になることを覚悟して臨むべし、と伝える。
 施恩到着。
 李立同様、非凡な釣力を持っているが、それは魚がじゅうぶんに居てからの話である。バイトか?と思われる感触もあったが浅いものであり、続くようなものでもない。
 根性とか本気とか言ってる次元ではないな、と言い合っていたところでそれぞれ空腹を感じるようになる。
 撤退を宣言し、朕は義士に「メシでも食いに行きますか」といった。
 「いいですねえ」との返答。
 …はっ!
 あまりにも素になっていたことに一同気付く。
 慌ててリテイク。
 「メシ、どうしよう」と朕が問う。「メシなんて食ってられるような状況か?」と義士が凄む。「メシなんか食わねえぞ!」と施恩がキレる。
 と、一通りのきまりをつけ、我々は撤退し、中華屋へ向かった。
 途中、帰宅途中の李立とすれ違う。登戸でやっていたが、向こうも不発だったとのこと。

 夕食を囲み、朕の目線から見た伝説と、施恩の目線で見た伝説を語り、義士が感想を述べるという形で登戸春秋を肴に盛り上がるのだった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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